未来を先取り！ 意外と簡単！ より便利に進化した「Windows 11」を一足先に試す方法（1/4 ページ）

Windows 10の後継となる新OS「Windows 11」が話題を集めている。製品版の登場は2021年後半を予定しているが、実は意外と簡単な方法で、すぐに体験できるのを知っているだろうか？　その方法を紹介する。

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　Microsoftの最新OS「Windows 11」が2021年後半以降に登場する。約6年ぶりの新しいWindowsだ。現在Windows 10が稼働しているPCのうち、Windows 11に対応しているものは、リリース日以降に順次アップグレードできるようになる。

　しかし、新しいOSというものは、既存のハードウェアやソフトウェアとの互換性に問題を抱えることがある。ユーザーインタフェース（UI）の変化に不安を覚える人もいるだろう。そして「自分のPCでしっかり動くのかいち早く試したい」「新しい機能を先行して使ってみたい」という人もいるはずだ。

　実は、Windows 11は既に試用できる。しかも、難しい知識はいらない。その方法を紹介しよう。

2021年秋以降に登場する予定のWindows 11。手持ちのPCを使えば、意外と簡単に試せる

Windowsの新バージョンを先行体験できる「Insider Preview」

　Windows 11を先行して利用するには「Windows Insider Program」への参加登録をした上で、「Windows 11 Insider Preview」をインストールする必要がある。

　Windows Insider Programは、希望者に対してWindowsの新機能や新バージョンを先行して体験できるプログラムで、Windowsの正規ライセンスを保有していれば誰でも無料で利用可能だ。ちなみに、参加者は「Windows Insider」と呼ばれる。

　このプログラムに参加すると、Windowsの新機能や新バージョンに関する情報をWebサイトやメールマガジンで得られる他、Insider Previewに関するフィードバック（不具合報告や機能に関する要望など）、Microsoftの開発者や他のユーザーとの情報交換を行える。

• →Windows Insider

Windows Insider Programに関する詳細情報は、Windows InsiderのWebサイトから確認できる

　Windows Insider Previewは、Windows Insiderを対象に配信されるWindowsの新バージョンの“先行体験版”だ。現在はWindows 10とWindows 11のInsider Previewが並行して実施されており、要件を満たすPCにはWindows 11 Insider Previewが配信される。

　Insider Programには、大きく3つのチャネル（系統）があり、それぞれ更新頻度や想定するユーザーが異なる。順番に紹介していこう。

Windows Insider Programには、大きく3つのチャネルが用意されている

Devチャネル

　「Devチャネル」では、Windowsの新機能や新バージョンのテスト版が高頻度でいち早く配信される。その名の通り、主にソフトウェアやハードウェアの開発者、それに準ずるパワーユーザーの利用を想定したチャネルで、アップデートの配信頻度も高い。

　このチャネルでは、新機能や不具合修正について、開発の途中段階でリリースされることもある。そのため、後述する2つのチャネルと比べると、特にテストの初期段階では予期しない問題が発生しやすかったり、ソフトウェアの一部または全部が英語表示になったりと“荒削り”な面が多い。

　見方を変えると、誰よりも早く、真っ先に新しい機能やUIを試すことができるということになる。Windowsの改善に積極的に貢献したいユーザーにもおすすめだ。

ベータチャネル

　「ベータ（β）チャネル」は、Windowsの新機能や新バージョンのβ（ベータ）版が先行配信されるチャネルだ。新機能や新バージョンについて、先行して検証する必要があるIT部門の担当者や、アーリーアダプター層に属するユーザーの利用を想定している。

　Devチャネルと比較すると、開発がある程度進行したビルドが配信されるため、動作はより安定しており、荒削りな面は少ない。テスト対象が広がることもあり、βチャネルのテスト段階で見つかる問題もあるが、PCの動作に致命的な問題をもたらすものはほとんど見受けられない。

　「新機能や新バージョンをいち早く試したいけれど、動作の安定性もある程度確保したい」という人におすすめだ。

Release Previewチャネル

　「Release Previewチャネル」は、Windowsの新バージョンを一般ユーザーより早く入手できるチャネルだ。新機能や新バージョンが広くリリースされる前に動作チェックを進めたいというIT部門の担当者や一部の一般ユーザーが利用することを想定している。

　このチャネルで先行配信されるのは、あくまでも“製品出荷版”である。そのため、先に紹介した2つのチャネルと比べると、動作の安定性は高い。法人ユーザーの場合は「Windows Insider Program for Business」に参加することで正式なサポートも受けられる。