―― 御社が2022年春に発売を予定しているモバイルノートPC「dynabook RJ74」について教えてください。
古賀氏 「ハイブリッドワークへの適性」を突き詰めた14型のモバイルノートPCです。持ち運びしやすい軽量でコンパクトなボディー、丈夫さ、高い処理能力(速さ)を合わせ持ち、ハイブリッドワークにおける使いやすさを追求しています。主な特徴を箇条書きにすると、以下の通りです。
(※1)「JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.2.0)」に基づくメーカー計測値
―― 14型ディスプレイを採用した意図について教えていただけますか
古賀氏 これまで当社のモバイルノートPCでは13.3型ディスプレイが主流でした。なぜ13.3型だったかというと、持ち運べるギリギリのサイズに収まるのがこのサイズだったからです。
しかし、近年は狭額縁技術が進化し、画面以外の部分を小さく作れるようになりました。そこで13.3型の画面を維持しつつより小さく軽くするアプローチとは別に、持ち運べるサイズを確保しつつ、見やすさを考慮して大きな画面を搭載する方向に振ったのがRJ74になります。
アスペクト比については、 Microsoft Teams との相性を考えた結果、従来の標準比率だった「16:9」よりも縦方向の情報量(解像度)が多い「16:10」の方がより利便性が高いと判断しました。
―― このディスプレイは「Eyesafe」認定のブルーライト低減機能を搭載しているそうですね。
古賀氏 ハイブリッドワークでは、長時間画面を見つめ続けることになります。それはオフィスにいても同様ではあるのですが、在宅勤務はより没頭しやすい環境であることを考慮しなくてはなりません。ディスプレイのバックライトのブルーライトは、眼精疲労の原因の1つとされており、気にされる方が多くなっております。
dynabook RJ74では、ドイツの第三者認証機関「テュフラインランド」が定めた「Eyesafe」認証を取得したディスプレイを搭載しています。Eyesafe認証を取得したディスプレイは、一般的なブルーライト低減機能やブルーライトカットシートなどとは異なり、ハードウェアレベルでブルーライトの発生を抑制する設計となっています。色温度に影響を与えずにブルーライト低減効果が得られるのがメリットです。
―― dynabook RJ74は、発表されたばかりの最新の「第12世代Coreプロセッサ(開発コード名:Alder Lake)」のうち、プロセッサベース電力(PBP:基本消費電力)が28Wに設定されている「Pシリーズ」をCPUとして採用しました。その理由を教えてください。
古賀氏 1kgクラスのモバイルノートに搭載する第12世代Coreプロセッサを考えると、PBPが15Wの「Uシリーズ」か、PBPが28WのPシリーズが選択肢になります。処理パフォーマンスを重視するならPシリーズの方が有利な反面、よりしっかりとした放熱機構の搭載が求められます。薄型軽量のモバイルノートPCでは、プロセッサが求める放熱機構の設計難易度は非常に高くなります。
この点については、開発チーム内でも“激論”がありましたが、「お客さまに性能面でのベネフィットを提供したい」という観点からPシリーズの採用に至りました。「オフィスよりも在宅の環境の方が静かで動作音が気になる」という声もありますので、専用設計の冷却ユニットにより、CPUのパフォーマンスを引き出しつつ、静音化も実現しています。
―― バッテリー容量はどのくらいですか。
古賀氏 バッテリー稼働時間には妥協したくありませんでしたので、48.7Whと十分な容量を搭載しています。JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver.2.0)を用いた計測では、満充電からの連続稼働時間は約18時間となっています。ACアダプターをつなぎっぱなしで使った場合でも、自動的に充電をコントロールしてバッテリーの劣化を防ぐ機能も備えています。
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提供:Dynabook株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年3月18日
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