これからのNASは拡張性で選ぶ! 少ない投資で長く使えるQNAP NASのススメ(1/4 ページ)

データを保存する「NAS」は、一度導入したら長期間使いたいもの。SOHOや中小企業にピッタリなQNAPの新型NAS「TS-464」は、長期間使えるスペックと拡張性を備えた意欲作だ。実際のパフォーマンスをチェックしつつ、その魅力に迫る。

» 2022年11月02日 10時00分 公開
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 昨今では、オンプレミスとクラウドのストレージを使い分ける企業は多くなり、それぞれの強みと欠点も広く知れ渡るようになった。

 オンプレミスストレージには、高速かつ閉じたネットワークによるパフォーマンスの高さと、セキュリティの堅固さというアドバンテージがある。一方で、クラウドストレージは、契約した容量分だけ料金を支払えば済むという無駄のなさと、必要に応じてほぼ無制限に容量拡張することができるスケーラビリティという強みを持っている。

 オンプレミスとクラウドのメリットを持ち合わせたストレージ(サービス)はないものか――そんな人に紹介したいのが、QNAPの新型NASの「TS-464」だ。

QNAPのNASたち QNAPの新型NAS「TS-464」(左)は、オンプレミスとクラウドの両方のメリットを生かせることが特徴だ。兄弟機として「TS-462」(右)もあるが、詳しくは後ほど紹介する

今どきのデータストレージに求められること

 「働き方改革」「コロナ禍」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と、現在の企業はかつてない速度で新しい業務体制への対応が求められている。その流れを受けてテレワークやパブリッククラウドサービスの導入が急速に進んだ。

 しかし昨今、いったんクラウドサービスを導入(移行)したものの、再びオンプレミスに“回帰”する事例もちらほら見受けられるようになった。その理由は企業によってまちまちだが、総じて「セキュリティ」「コスト」「パフォーマンス」「サービスレベル」の4点に収れんされることが多い。

セキュリティとコスト:設定ミスで情報漏えいすると「利用者」の責任に

 クラウドサービス、特にシステムインフラを丸ごと借り受ける「IaaS(Infrastructure as a Service)」や、業務システムの実行に必要な機能を借り受ける「PaaS(Platform as a Service)」では、サービス提供元との契約に「責任共有モデル」が適用されることが多い。

 このモデルは「サービス提供元が負う責任」と「サービス利用者が負う責任」が明確に区分されている。例えば、契約しているクラウドストレージからデータが漏えいしてしまった場合、漏えいの原因によって責任の主体が以下の通り変わる。

  • サービス基盤の仕様や問題に起因→サービス提供者が負う
  • サービスの設定や利用方法に起因→サービス利用者が負う

 クラウドストレージ基盤の脆弱(ぜいじゃく)性を突かれてデータが抜き出されてしまった場合は、サービス提供者が責任を負うことになる。一方で、保存するファイルのアクセス権を適切に設定しなかったことでデータが漏えいしてしまった場合は、サービス利用者が責任を負うことになる。

 クラウドサービスに関わるセキュリティ事故の多くは、サービス利用者の設定ミスが原因だと言われている。「事故が100件あったら99件はカスタマー(利用者)起因」という話も聞く。悪意を持った個人や組織が「いつでも、どこからでも利用できる」というクラウドサービスの利点を突いてくれば、被害は簡単に拡大してしまうことは明白である。

 最近ではクラウドサービスの設定チェックサービスを提供するセキュリティ会社もあるが、診断だけで100万円以上の価格設定であることも珍しくない。少し高価に見えるかもしれないが、それはクラウドサービスで万全のセキュリティを確保するには高度な知識と技術が必要であることの裏返しでもある。

 その点、オンプレミスなら「うっかりミス」があったとしてもデータが社外に漏えいするリスクは低くなる。セキュリティとコストを勘案して、オンプレミスに戻る判断をしたとしても何らおかしいことはない。

データ漏えい 責任共有モデルで契約したクラウドストレージにおいて情報漏えいが発生した場合、サービス利用者側の設定ミスが原因と判明するとサービス利用者が責任を負うことになる。ファイルのアクセス権設定の不備は“ありがち”なミスなので、本当に気を付けなければならない

パフォーマンスとサービスレベル:自社でコントロールしきれない部分も多い

 クラウドサービスで使われるサーバは、一般的なオンプレミスサーバやNASよりも高い処理能力を備えている。しかし、契約内容にもよるが、サーバを複数の利用者(企業や個人)と共有することになり、場合によっては1台のサーバで数千〜数万のクライアント端末からのアクセスに応えることになる可能性もある。

 いくらハイスペックなサーバとはいえ、数千〜数万のクライアント端末を相手にするとなると、レスポンス(応答速度)やデータへのアクセス速度が低下する可能性は排除できない。サービスプランによっては、意図的にパフォーマンスに制限を加えている(≒レスポンスやアクセス速度を「商品」として位置付けている)こともある。

 回線の高速化により、インターネットの通信速度“は”オンプレミス環境に近いものを出すことができるようになった。しかし、あくまでも“近い”ということで、ローカルネットワークのように安定したパフォーマンスを継続して発揮することは不可能に近い。

 加えて、クラウドサービスでは障害が発生した場合の影響も大きくなりがちである。特定のパブリッククラウドサービスで発生した障害が、想像以上に多くのネットサービスに影響を及ぼす――そんな報道も数カ月に1回くらいのペースで耳にするようになった。

 外部ユーザー向けのインターネットサービスであれば「そうか、パブリッククラウドが落ちているのか……」と納得しやすい。だが、企業内サービスにパブリッククラウドを使っている場合は「なんでパブリッククラウドの障害で御社の業務に支障が出てしまうんだ!」といった感じで、社内/社外業務の停止に対する理解を得づらいかもしれない。

 「だったら、自社システムは障害が起こっても自社対応できるオンプレミスを……」と考えるのもムリはない。

システム障害 クラウドサービス自体に障害が発生した場合、サービス利用者側にできることは非常に限られている。社内システムもクラウドで構築している場合は、障害が回復するまで業務が滞ってしまう可能性もある。

オンプレミスの優位性にクラウドの利便性を

 このように見ると、オンプレミスのサーバやNASのメリットはまだまだ大きいことが分かる。しかし、「ストレージ容量が急に足りなくなった!」という場合など、スケーラビリティにおいてクラウドサービスは圧倒的に有利だ。

 コスト面については、オンプレミスとクラウドで一長一短があり、どちらが有利になるかは利用方法によって変わる。クラウドサービスは初期費用もかからず、基本的に使っただけ支払う従量制だ。費用さえ支払えば事実上無制限の拡張が可能な反面、請求額も無制限に増加しかねない。一方で、オンプレミスはそこそこの初期費用がかかるが、ランニングコストはほぼ電気代だけで済む。ただし、オンプレミスには明確な容量上限があり、足りなくなれば増設や買い換えを余儀なくされる。もちろん、使い切れないほどの大容量では無駄も大きい。

 そうなると、オンプレミスのサーバ/NASとクラウドサービスを適材適所で使い分けるという選択肢も有力な候補となり得る。TS-464を始めとするQNAPのNASやネットワーク機器を使うと、オンプレミスのメリットにクラウドのスケーラビリティを追加しやすい。また、オンプレミスならではの高いパフォーマンスとセキュリティと、クラウドの利便性も両立できる。

 ここからは、QNAPの最新機器で最高の社内ネットワーク環境を構築する方法を紹介していく。

QNAP機器 QNAPの最新NAS/ネットワーク製品を組み合わせれば、オンプレミスとクラウドの両方のメリットを享受しやすい
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提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2022年11月8日