写真家必見! 写真も動画もバッチリ保存できて拡張性も万全! 大事なデータは「QNAP NAS」にバックアップしよう(1/4 ページ)

スマホのカメラ機能の向上で、写真や動画のデータ容量は増加の一途をたどっている。大量かつ大容量のデータを効率よく保存するには、NASの導入が一番手っ取り早い。NASを選ぶ上でチェックしたいポイントをチェックしつつ、使いやすさで定評のあるQNAPのNASがなぜおすすめなのかを紹介していく。

» 2023年03月14日 10時00分 公開
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 レンズ交換式デジタルカメラ高倍率ズームレンズ付きのビデオカメラは、撮影時の画質や解像度が高い傾向にある。写真や動画をたくさん保存すると、カメラのメモリカードはあっという間にいっぱいになる。ゆえに、データ(ファイル)の定期的なバックアップは欠かせない。

カメラ 画質や解像度が向上するに伴い、カメラの撮影データの容量は大きくなる傾向にある

 そうなると、ファイルをバックアップする方法だ。普段使っているPCのストレージとは別に、外付けHDD/SSDやクラウドストレージを用意してバックアップしているという人も少ないと思うが、データが多くなるほどに容量や費用の面で難が生じることもある。データの整理も煩雑になりがちだ。

 そこでお勧めしたいのが、自宅のネットワーク(LAN)に設置する「NAS(ネットワークストレージ)」だ。NASを使うと、撮影した写真や動画を保存できるだけでなく、そのデータを複数のPC、スマホやタブレットで共有しやすくなる。保存領域が足りなくなった場合も、ストレージを追加/換装することで対応できる拡張性も備えている。その上、アプリを使って撮った写真を自動的に整理することも可能だ。

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 「NASって何?」という人もいるだろう。そこでNASの「そもそも論」と、選ぶ上でチェックすべきポイントを解説する。

 NASは「Network Attached Storage」の略で、その名の通りLANに接続して使うストレージのことをいう。名前の通り、一番の仕事はデータの保存だが、最近は多機能化が進んでおり、写真を自動的に整理するアプリも用意されている。TVと直結して保存した写真/動画を再生できるNASもあったりする。

 一般的な外付けHDD/SSDの場合、つないだデバイスのOSによってはデータを認識できないこともある。しかしNASは同じネットワークにつながっていればOSを問わずデータをやりとりできる仕組みを取っている。ユーザー/フォルダー/ファイル単位で共有範囲やデータの追加/更新の可否も設定できるので、「自分専用フォルダー」や「家族との共有フォルダー」なども簡単に作れる。

プロトコル 一般的なNASは、使っているOSを意識せずにファイルの保存/共有できるようになっている(画像はQNAPのNAS「TS-464」がサポートするファイル転送方法)
QNAPのNASで使えるアプリ「QuMagie(キューマギー)」は、NASに保存した写真や動画を自動的に整理してくれる便利なアプリだ

 このことを聞いて「NASって写真や動画の保存に便利かも」と思った読者もいるだろう。しかし、ひと言で「NAS」といっても、バリエーションは非常に豊富である。ある意味で、最初の機種選びが、その後の「快適さ」や「便利さ」を大きく左右する可能性もある。

 「ストレスなく使えるNAS」を選ぶ際には、何をチェックすればいいのか――押さえるべきポイントを紹介しよう。

ポイント1:CPU(プロセッサ)のコア/スレッド数

 PCと同様に、NASにもCPU(プロセッサ)が搭載されている。本当はいろいろと細かく見ていきたい所なのだが、処理パフォーマンスに着目する場合はCPUのコアやスレッドの数を一番にチェックするべきである。

 簡単にいうとコアは「頭脳の数」、スレッドは「同時にこなせる仕事の数」を示す。同種のCPUであれば、コアやスレッドは多ければ多いほど処理パフォーマンスは高くなる……のだが、その分だけ価格も高くなる。

 今回は「写真や動画の保存」に焦点を当てて話を進めているが、1〜2人で単純なデータ保存や自動整理をメインに行う程度なら2コア(2スレッド)もあれば十分だろう。ただし、同時につなぐデバイスの台数が10台以上になる場合、あるいはNASで使うアプリが多い場合は4コア(4スレッド)以上を備えるCPUを選ぶと処理面で“余裕”が大きくなる。

CPU 最近の家庭/SMB向けNASは、2コア以上のCPUが“当たり前”になった。一般的な家庭/SMBユースなら十分だが、より一層の余裕を持たせたいなら、4コア以上のCPUを搭載するモデルを選ぶと幸せになれる(画像はQNAPの「TS-464」のスペック)

ポイント2:メモリ

 NASもコンピュータの一種である。OSやアプリを動かすためのメモリ(メインメモリ/システムメモリ)は欠かせない。

 最近はPCだけでなくスマホ/タブレットも、搭載するメモリの大容量化が進んでいる。しかし、常時画面を描画するとは限らないNASでは、PCやスマホ/タブレットと比べると必要なメモリ容量は少ない。具体的にいえば、数台のデバイスでデータの保存/共有をするだけなら4GBもあれば十分である。

 ただ、NASは多機能化しており、使う機能によっては4GBでは容量面で心もとない可能性もある。以下のアプリ(機能)を使う場合、あるいは同時に使うデバイスが10台以上となる場合は8GB以上のメモリを搭載しているモデルを選ぶと、より快適に使える。

  • 画像処理/整理アプリ
  • メディアプレーヤーアプリ(NASの映像出力を使って音楽/動画を再生するアプリ)
  • 仮想マシンアプリ(NAS上に仮想PCを構築するアプリ)
容量 NASを買う前に、メモリの容量はしっかりとチェックしよう。家庭あるいはSOHO用途で使う場合、余裕を持たせたいなら8GBあるといい(画像はTS-464の場合)

ポイント3:ストレージベイの数

 NASには複数台のストレージ(HDD/SSD)がセットされる。QNAPのNASは、自分でストレージを用意する「NASキット」とも呼ばれている製品だ。NASキットはストレージ(HDDまたはSSD)を別途用意する必要はあるものの、自分の環境に見合ったストレージと容量を選べるというメリットがある。

 特にNASキットの場合、ストレージベイの数がストレージの利用できる容量だけでなく、可用性にも影響を及ぼす。

 通常の外付けHDD/SSDでは、障害(物理的な故障やデータエラー)が発生するとデータを復旧することが困難である。それに対して、NASでは「RAID(レイド)」と呼ばれる仕組みを使うと万が一ストレージに障害が発生した場合でも、データが完全に失われるリスクを軽減できる

 RAIDには「レベル」という概念があり、基本的に数字が大きいほどリスクの軽減度合いが高まる。主なレベルと、その長短は以下の通りだ。

  • RAID0(ストライピング)
    • 複数のストレージにデータを等分して書き込む
    • ストレージのアクセススピードを向上しやすい
    • ストレージの障害に対する冗長性は確保できない
  • RAID1(ミラーリング)
    • 複数のストレージに同じデータを書き込む
    • 1台のストレージに障害があっても、他方が大丈夫ならデータを救える
    • 同じデータを書き込むことになるため、効率は良くない
  • RAID5(分散パリティー)
    • 複数のストレージにデータを分散して書き込む
    • データの訂正機能が付いている
    • 1台のストレージが故障しても、全体の運用を継続できる
    • 故障したストレージを交換して「リビルド(再構築)」すれば元通りにできる
    • データが分散されるため、書き込みは遅くなる
    • 2台以上のストレージが同時に故障するとリビルドできない
  • RAID6:RAID1とRAID5の組み合わせ
    • RAID5と比べると書き込み速度を改善できる
    • ストレージが2台同時に故障した場合もリビルドできる
    • 4ベイ構成以上のNASでないと利用できない
  • RAID10:RAID0とRAID1の組み合わせ
    • ストレージの書き込みを高速化しつつ、冗長化を確保できる
    • ストレージの容量効率は良くない

 ストレージ障害に対するリスク軽減を考えると、RAID1以上を利用すべきだが、RAID1の場合、ストレージの利用効率が50%になる。数年に及ぶ大量の写真データを保管する用途なら、3ベイ以上でRAID5構成とすることをお勧めしたい。

4ベイNAS QNAPを含め、NASは4ベイ構成のものが一番充実している。データの保護が手厚いRAID6/RAID10を構成できる最小単位のベイ数であり、価格とのバランスを取りやすいことがその理由である

 NASキットの場合、搭載するストレージの選択も重要なポイントだ。HDDを選択すると、容量当たりの価格は手頃なものの、アクセススピードが遅くなってしまう。一方でSSDを選択すると、アクセススピードは高速になるものの、容量当たりの価格はどうしても上がってしまう。ある意味で「価格」と「スピード」はトレードオフの関係にある。

 そこで注目したいのがM.2スロットだ。M.2スロットは主にSSDを装着するための拡張スロットで、PCではメジャーなストレージスロットだ。最近ではNASでもM.2スロットを搭載するモデルが増えている。

 このスロットのあるNASキットでは、より高速なPCI Express(NVMe)規格のM.2 SSDも搭載できる。このM.2 SSDはストレージとして利用することはもちろん、ベイに装着したストレージに対するキャッシュ(一時保存先)として利用することもできる。

 メインのストレージとしてNAS用のHDDを装着し、PCI Express接続のM.2 SSDも装備すれば、「価格」と「スピード」のバランスが取れたNASを簡単に構築できる。

 これから家庭/中小企業で使うNAS(NASキット)を購入する場合は、Serial ATAストレージベイ+M.2スロットを基準にして考えれば良いだろう。

M.2スロット TS-464はPCI Express接続のM.2 SSDを装着できるM.2スロット(Type 2280)を2つ搭載している。ここに高速なM.2 SSDを装着してキャッシュとして運用すれば、メインストレージをHDDとしてもアクセス速度を改善できる

ポイント4:有線LANポートの速度

 NASはネットワーク越しにアクセスするストレージだ。ストレージ自体のスペックはもちろんだが、ネットワークの通信速度もデータを読み書きする速度を左右する。基本的には、通信のスループット(実効通信速度)が良いほど、読み書きも速くなる(詳しくは後で行うテストを確認してほしい)。

 現在、PCに搭載されている有線LANポートは最大1Gbpsでの通信に対応する「1000BASE-T(ギガビットイーサネット)」が一般的だが、NASではより高速な有線LANポートを活用して、複数端末から同時アクセスがあった際のスループットを改善できる

 例えば、NASが最大2.5Gbpsで通信できる「2.5GBASE-T」規格の有線LANポートを備えている場合、NASとデバイスの間に挟むルーターまたはスイッチを、2.5GBASE-T対応のものに交換すれば、2台が同時にアクセスした場合も規格上の最高通信速度をキープできる。もちろん、3台以上のデバイスが同時にアクセスした場合のスループットも改善する。

 最近の家庭/SMB用NASは、2.5GBASE-T以上の有線LANポートを複数個備えるモデルが増えている。複数のポートを束ねて通信することでスループットを向上する「ポートトランキング(リンクアグリゲーション)」に対応しているかどうかも、合わせてチェックするといいだろう(※1)

(※1)ポートトランキングを利用する場合は、ルーター/スイッチもポートトランキングに対応するものを用意してください(詳しくはルーター/スイッチのメーカーに確認してください)

ポート NASが標準で備える有線LANポートの仕様も、しっかりチェックしておきたい所である

ポイント5:各種インタフェース

 NASを純粋なネットワークストレージとして運用する場合は、「有線LANポート以外のインタフェースは不要」と考える人もいるかもしれない。しかし、可用性の観点からNASには少なくともUSBポートがあった方がよい。「何に使うの?」という人もいるかもしれないので、活用例を簡単に紹介する。

【NASのバックアップ】

 一般に、USBポートを備えるNASはストレージのデータをUSBストレージにバックアップできる機能を備えている。別途USB接続のHDD/SSDを用意すれば、NASに保存したデータをさらにバックアップできるので便利だ。

【その他周辺機器の接続】

 家庭/SMB向けのNASは、Webブラウザを介して設定できるものがほとんどだ。基本的には、設定時にキーボードやマウスをつなげる必要はない。

 しかし、映像出力を持つモデルなら、USBポートにキーボードやマウスをつなぎ、映像出力とPC用ディスプレイかTVを接続すれば直接操作を行える。PCやスマホ/タブレットが手元になくても、写真や動画をパパッとチェックできて便利である。

 USB端子はUSB 3.2 Gen 2(USB 3.1 Gen 2)以上の規格のものがあると利便性が高い。本体正面にも端子があると、手元にあるUSBメモリやUSB HDD/SSDをつないで「ワンタッチバックアップ」を行えるので、より便利である。

ポート QNAPのTS-464の場合、本体正面にUSB 3.2 Gen 2 Type-A端子とワンタッチコピーボタンを、背面にUSB 3.2 Gen 2 Type-A端子、USB 2.0 Type-A端子とHDMI出力端子を備えている

ポイント6:拡張性

 NASの本分は、データの保存/バックアップと共有にある。接続するデバイスが増えたり利用頻度が高くなったりすることを想定して、拡張性を有するものを選ぶと長期間に渡って使いやすい。

 拡張カードを装着できるスロットがあると、NASの可用性は一層高まる。例えばPCI Expressカードスロットを備えるNASなら、より高速な有線LANポートを追加したり、PCI Express接続のM.2 SSDをさらに増設したりと機能拡張を行える。

PCIeスロット QNAPのTS-464は、PCI Expressスロットを1基用意している。10GBASE-T対応のネットワークカードを装着すれば、10GBASE-T環境にも対応できるようになる
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提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年3月27日