昨今、ゲーミングノートPCはゲーム用途だけでなく、クリエイターからの注目を集めている。デル・テクノロジーズが4月にリリースした「Alienware x16」は、クリエイターも必見のスタイリッシュなボディーに、ゲーミングノートPCらしいパワフルさを詰め込んだことが特徴だ。その魅力をチェックしていこう。
PCの用途は年々広がり、特に最近は「ゲーム」を楽しむために高性能なPCを選ぶ人が増えている。そのことに伴い、多くのメーカーから、さまざまなブランドの「ゲーミングPC」が登場し、売場をにぎわせている。
昨今は、ゲーミングPCをゲーム以外の目的で購入する人も増えているという。動画配信者が動画を作成したり、レンズ交換式カメラで撮影した写真のRAW現像やレタッチを行ったり、音楽を作ったりや3Dキャラクターのモデリングを行ったり……といった具合に、個人で行うクリエイティブな作業をより快適に行うべく、高性能なPCとしてゲーミングPCを求める人が増えているのだ。
ゲーミングPCにもいろいろあるが、設置スペースを節約できるノートブックタイプは、特に人気を集めている。ゲーミングノートPCといえば、昔は一般的なノートPCと比べて「ゴツくて厚い」というイメージもあった。しかし、技術の進歩もあって、ここ1〜2年はスタイリッシュな薄型モデルも登場している。
この記事では、デル・テクノロジーズの16型薄型ゲーミングノートPCの最新モデル「Alienware x16」の魅力をチェックしていく。
Alienware x16は、デル・テクノロジーズのゲーミングブランド「Alienware(エイリアンウェア)」のうち、薄型ゲーミングPCのラインである「Alienware xシリーズ」に新たに加わったモデルだ。同シリーズでは初めて、アスペクト比16:10の16型ディスプレイを搭載したモデルで、15型「Alienware x15」と17型「Alienware x17」の事実上の後継にも当たる。
本モデルはAlienwareの新デザインコンセプト「Legend 3.0」を初めて適用したモデルの1つで、シンプルかつスタイリッシュなデザインが特徴だ。ゲーミングPCらしい、カラフルなLEDライティングも備えているが、それをオフにすればフォーマルなシーンやミニマルなインテリアの中でも違和感なく使える。
ボディーカラーは、月面をイメージした「ルナ シルバー」で、背面のポート類やキーボードはブラックで彩色されている。ボディーサイズは約364.81(幅)×289.98(奥行き)×18.57(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約2.72kgとなる。
最新モデルということもあって、基本性能も現時点でのノート型PCとしては最高峰ともいえる内容になっている。
CPUは「第13世代 インテル® Core™ プロセッサー」(開発コード名:Raptor Lake)のゲーミング/ハイパフォーマンスモバイル向けのHシリーズを採用しており、本モデルでは最上位の「第13世代 インテル® Core™ i9-13900HKプロセッサー」も選択できる。第13世代 インテル® Core™ i9-13900HKプロセッサーはパフォーマンスコア(Pコア)が6基12スレッド、高効率コア(Eコア)が8基8スレッドという構成で、アンロック動作にも対応している。
メインメモリはLPDDR5規格のオンボードで、容量は16GBまたは32GBから選択できる。ゲーミングをメインに据える場合は16GB構成でも大丈夫だが、一部の超重量級ゲームをプレイする場合、あるいはクリエイター向けアプリの利用に軸足を据える場合は32GBを選んでおくとよいだろう。
ストレージはPCI Express 4.0接続のSSD(Type 2230またはType 2280)で、容量は最大で4TBまで選べる。ゲームアプリのデータ容量は増加の一途をたどっていることを考えると、クリエイター向けアプリを使わない人であっても、予算の許す限り大きな容量を搭載しておくと安心だ。
独立GPUはNVIDIAの最新世代である「GeForce RTX 40 Laptopシリーズ」で、本モデルではその最上位の「GeForce RTX 4090 Laptop」を搭載することも可能だ。
GeForce RTX 40 Laptopシリーズは新アーキテクチャの「Ada Lovelace」を採用し、3Dグラフィックスのパフォーマンスだけでなく、動画のエンコード速度も向上している。処理負荷の高まっているゲームのグラフィックス処理はもちろん、動画の書き出しもより高速に行えるようになっている。
本機はNVIDIAの「Advanced Optimus Technology」に対応しており、グラフィックスパフォーマンスをより引き出したい場合は、本体を再起動することなくディスプレイへの出力を「CPU内蔵GPU(インテル® Iris Xeグラフィックス)経由」から「外部GPUから直接」に切り替えられるようになっている。「少しでもパフォーマンスを引き出したい」というユーザーにもうれしい仕組みだ。
これだけの高性能ながら、「Alienware Cryo-Techテクノロジー」と4基のファン(特許出願中)での徹底した冷却を行いつつ、ボディーの底部のデザインを見直すことで「排出された熱い空気を再び吸い込んでしまう」という問題を起こさない工夫がなされている。また、GPUの熱伝導素材に独自開発した「Element 31」を利用することで、排熱効率を高めている。この結果、長時間に渡り高負荷な状態が続いてもパフォーマンスを維持可能だ。
さらに、外部GPUを「GeForce RTX 4090 Laptop」または「GeForce RTX 4080 Latpop」にした場合は、シャシーをフルメタルとした上で、冷却機構にベイパーチャンバー(液体を封入した熱伝導部材)とし、CPUの熱伝導素材にもElement 31を適用することで冷却効率をさらに高めている。
それでいて、Alienware x16のボディーは最薄部で約18.57mmと薄い。パワフルなGPUを搭載して、20mmを切るのは容易なことではない。本当によく出来ている。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年7月23日