薄型軽量×高コスパ×ISV認証 ビジネスの生産性を向上させるモバイルワークステーションの実力を確かめてみた(2/4 ページ)

» 2023年07月14日 10時00分 公開
[ITmedia]
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省電力かつパワフルなAMD Ryzen PRO 7040 シリーズ・プロセッサを採用、主要ISVの認証も取得

 ベースとなる基本スペックも最新の仕様が取り入れられている。システムの中核にはAMD最新世代のAPUであるAMD Ryzen PRO 7040 シリーズ・プロセッサを採用している。

 この最新世代ではZen 4アーキテクチャの採用に加え、プロセスルールが7nmから4nmへと進化したことで前世代から大きく電力効率が進化し、性能も底上げされている。

 評価機はAMD Ryzen PRO 7040 シリーズ・プロセッサの中では最上位の「AMD Ryzen 9 PRO 7040HS プロセッサ」を搭載している。8コア16スレッドで最大周波数が5.2GHzというパワフルな仕様だ。CPUパフォーマンスだけならば、数年前のタワー型ワークステーションに匹敵する。メモリも高速なDDR5 SDRAM、ストレージもPCIe 4.0 x4対応インタフェースの高速なNVMe SSDを採用しており、APUの高い性能をしっかりと発揮できるだろう。

 グラフィックス機能は、APUに統合されている「AMD Radeon™ グラフィックス」となる。内蔵GPUでありながら、最新のRDNA3アーキテクチャとDDR5 SDRAMメモリの導入によって、数年前のエントリークラスの外部GPUを超えるグラフィックス性能を持っている。

 さらに本製品は主要なISV認証も取得済みだ。ISV(独立系ソフトウェアベンダー)によるテストでアプリケーションとの互換性や安定稼働が確認されているため、プロユースのCADツールを利用した機構設計や建築など、描画の正確な互換性が求められる業務でも安心して利用できる。このあたりは通常のビジネスノートPCと違うところで、モバイルワークステーションならではの特権といえる。

photo CPU(APU)はAMD最新の「AMD Ryzen PRO 7040 シリーズ・プロセッサ」を採用している。評価機は最上位の「AMD Ryzen 9 PRO 7040HS プロセッサ」を搭載していた。8コア16スレッドで最大周波数が5.2GHzというパワフルな仕様だ
photo メモリはDDR5 SDRAMを採用。評価機は64GBのDDR5-4800を64GB搭載していた
photo ストレージはPCIe 4.0 x4接続のSSDを搭載する。評価機はSK hynixのPC801(512GB)を搭載していた
photo CrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)のスコア。シーケンシャルリード/シーケンシャルライトは、PCIe 4.0 x4対応SSDの中でもかなり良いスコアだ
photo AMD Ryzen 9 PRO 7040HS プロセッサは、GPUコアとして「AMD Radeon グラフィックス」を統合している。最新のRDNA3アーキテクチャにより、数年前のエントリークラスの外部GPUを超えるグラフィックス性能を持つ
photo 主要なISV(独立系ソフトウェアベンダー)によるISV認証も取得済みだ。ISVによるテストでアプリケーションとの互換性や安定稼働が認められているため、CADツールなど描画の正確な互換性が求められる業務でも安心して利用できる

16:10の液晶ディスプレイに打ちやすいキーボードを搭載

 ディスプレイは、アスペクト比16:10の14型液晶ディスプレイを搭載している。1920×1200ピクセルだ。ベースユニットによってパネルの輝度に違いがあり、下位モデルは250ニト、上位モデルは400ニトの明るいパネルを搭載する。

 16:10のアスペクト比は、一般的な16:9よりも縦のピクセル数が多いため、縦長のWebページやPDF文書などを広く表示できる。ビジネス用途との相性は抜群だ。クリエイティブ関連や開発ツールでも相対的にビューポート(プレビュー表示部)が大きく表示できるため作業しやすくなる。

 キーボードは6段配列のアイソレーションタイプだ。キーピッチは約18.7(横)×18.7(縦)mmと大きく、キーピッチもゆとりがあり、キーストロークも約1.5〜1.7mmと深めに確保されている。スイッチの感触もよく、快適にタイピングできる。

photo アスペクト比16:10の液晶ディスプレイを搭載している。画面解像度は1920×1200ピクセルだ。ベースユニットによってパネルの輝度に違いがあり、下位モデルは250ニト、上位モデルは400ニトの明るいパネルを搭載する
photo ヒンジは180度近くまで開くため、見やすい角度に調整できる。プレゼンテーションなどで画面の情報を共有する場合にも便利だろう
photo キーボードは6段配列のアイソレーションタイプだ。キーピッチは約18.7(縦)×18.7(横)mm、キーストロークは約1.5〜1.7mmだ。評価機は英語キーボードだが、日本で販売されるのは日本語配列キーボードのみの予定
photo 白色LEDのキーボードバックライトを搭載している
photo パームレスト部分にWindows Hello対応の指紋センサーを搭載している。指紋を登録しておけば、ロックされた状態からそっと指で触れるだけでログインできる

先進性と実用性を兼ね備えたインタフェース

 通信機能はWi-Fi 6E対応の無線LAN、Bluetooth 5.3を標準装備している。モデルによってはWWAN機能(4G LTE-Advanced Pro)も搭載しており、モバイル通信を利用できる。

 USBに関しては、Thunderbolt 4対応のUSB Type-CとUSB 3.2 Gen 2対応のType-A端子を2基ずつ、計4基を搭載している。USB Type-Cは2基ともUSB PD(Power Delivery)にも対応しており、どちらも充電端子として利用できる。

 画面出力については、2基のUSB Type-C(Thunderbolt、DisplayPort Alternate Mode)が対応する他、広く普及しているHDMIも搭載している。生産性を向上させるためのマルチディスプレイ環境にもスマートに対応できる。

photo 前面部。トップカバー、ボトムカバーともに先端は丸みを帯びており、指はかかりやすい形状だ
photo 背面部。排気口はヒンジの内側にある
photo 左側面。2基のUSB Type-C(Thunderbolt 4対応)、USB Type-A端子(USB 3.2 Gen 2)、HDMIの各端子がある。USB Type-Cはどちらも充電端子として利用できる
photo 右側面。奥側から、3.5mmのヘッドセット(ヘッドフォン/マイク兼用)端子、USB Type-A端子(USB 3.2 Gen 2)、セキュリティロック・スロット(NANOロックスロット)、NanoSIMスロットがある

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