続いてベンチマークテストの結果をチェックしよう。参考として2018年に発売された旧世代プロセッサを搭載するビジネスPCのスコアも掲載している。
CPUの能力が実直に反映されるCINEBENCH R23のCPUスコアは14823ptsだった。旧世代PCの4倍にも上り、素晴らしいパワーを発揮している。他のRyzenでいえば、デスクトップPC向けのAMD Ryzen 7 5800XとAMD Ryzen 7 5700Xの中間くらいのスコアに相当する。CPUのポテンシャルをきっちり発揮できているといえるだろう。
グラフィックス性能を計測する3DMarkやストレージ性能を計測するCrystalDiskMark 8(ひよひよ氏・作)、実際のアプリを利用してシステムの総合的なパフォーマンスを計測するPCMark 10では、いずれも優秀なスコアをマークしている。
Premiere Proのプロジェクト出力(H.264エンコード)、Lightroom ClassicのRAW現像出力など、クリエイティブアプリを利用したテストでも旧世代PCを圧倒している。
静音性も優秀だ。アイドル時はもちろん高負荷時でもそれほど大きな音になることはない。季節柄、室温が高めのこともあって高負荷時には左パームレストはじんわりと熱を帯びてくるが許容範囲内に収まっている。ノートPCクーラーなどを利用すれば快適に利用できるだろう。
ここまで見てきたように、HP ZBook Firefly 14inch G10 Aはモバイルワークステーションというだけあって一般的なビジネスノートPCとは一線を画すクオリティーとパフォーマンスと兼ね備えるとともに、ビデオ会議向けの機能やセキュリティ機能も充実している。主要ソフトウェアのISV認証も取得しているため、ISV認証取得のワークステーションが必要なデザインや開発用途にも安心して利用できる。
日本HPの直販サイトでは、さまざまなバリエーションのベースユニットが販売されている。中でも「これええんちゃう!ハイブリッドワークはこれや! 唐紅のキャンペーンモデル」は、AMD Ryzen 5 PRO 7640HS、メモリ16GBを搭載して18万4800円(税込)からと、リーズナブルなプライスで購入できる。
プロジェクトの進捗(しんちょく)報告、企画提案などの際に取引先などに持ち出して使うサブのワークステーションが欲しいエンジニアやデザイナーの方はもちろん、パワーとクオリティーに優れたハイブリッドワーク向けのPCが欲しいビジネスユーザーにとっても要注目の製品だろう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年8月21日