「Qsirch」もまた、NASのNPUを生かせる便利な画像処理アプリだ。QuMagieが写真/動画を直感的に管理できるように分類/整理するアプリであるのに対して、QsirchはAIを活用した、テキストによる画像検索アプリだと考えると分かりやすい。
このアプリは、「Smart AI OCRテクノロジー」によって画像に含まれる文字列(テキスト)を認識できる。よって、テキスト検索をすると、その文字列を含む画像を探せるという寸法だ。さらに、画像の中のテキストをコピーしたり、テキストファイルとしてダウンロードしたりすることにも対応している。
さらに、QsirchにはQuMagieのコアエンジン(QuMagie Core AI)も実装されているので、QuMagieで認識されたオブジェクトから検索することも可能だ。検索条件に「メタデータ」を指定して、「解像度」「F値」「露出時間」などで絞り込むこともできるので、画像を探すときはQuMagieで、テキストを探すときはQsirchというように使い分ける必要はない。
さらに、NASだけでなくPC上のコンテンツに対しても検索できる「Qsirch PC Edition」も用意されている。利用目的にあったエディションを選べば、より便利に使うことができるだろう。
NPUを搭載するNASでは、AI機能がより便利に使えることは分かった。けれども、撮った写真を都度アップロードするのは面倒だ。とりわけ、スマホで撮った写真は面倒さが極まる。そんな人には、スマホに「Qfile Pro」を入れておくことをお勧めしたい。
このアプリには、大きく2つの機能がある。1つは写真/動画の自動バックアップだ。スマホで撮影された写真/ビデオが即座にNASに転送/保存されるため、例え撮影直後にスマホが破損したり、紛失したりしても、撮影データが失われることがない。
自動アップロードするタイミングや対象ファイルはきめ細かく設定できるので、例えば「データ使い放題なので常に何でもアップロードしたい」「バッテリーの駆動時間が気になるから充電中だけアップロードしたい」といった希望もかなえやすい。
もう1つの機能が、NASへのリモートアクセスだ。スマホとQfile Proを使えば、どこからでもNAS上のファイルにアクセスできる。
その場ですぐにファイルを共有することもできるので、旅行をしながら実家と日々の写真を共有するといったことも簡単だ。
TS-AI642のSoCは、PCでよく使われる「x64アーキテクチャ」ではなく、スマホでよく使われる「Armアーキテクチャ」を採用している。Armアーキテクチャには消費電力が低いというメリットがあり、「家庭での写真保存用」という観点に立つと、ArmアーキテクチャのNASの方が適している場面も多い。NPUが搭載されてモデルなら、写真管理に関する手間を大幅に軽減できる。
「NASは初めて」という人の中には、「最初のセットアップが難しいのでは?」と考える人がいるかもしれない。その点において、QNAP NASは心配無用だ。初回に自動起動する「スマートインストールガイドに従えば、簡単にセットアップが完了する。
さらに、日本で販売されている同社のNASには「QNAP 簡単セットアップガイド」も付属している。画面写真を多く使用して分かりやすいだけでなく、「どれを選んでよいか分からない場合は○○をお勧めします」というような“お勧め設定”も書かれており、あまり詳しくない人でも、迷うことなく導入できる。
AIによって生活が一変する時代は、すぐそこまで来ている。面倒な作業や安全な保存はAIチップ搭載のTS-AI642に任せ、日々の風景やイベントなど、人生の記録を楽しんでみてはいかがだろうか。
TS-AI642は、6ベイを備える大容量タイプのNASだ。8TBのHDDでRAID 5を組むと、40TBの保存領域を確保できる。
「そこまでの容量はいらないから、コンパクトなAI対応NASがほしい!」という人は、先のベンチマークテストでも登場した「TS-233」もお勧めだ。同モデルは、各種オンラインショップで販売されている。
また、QNAPでは9月末まで、最大1万円分の「Amazonギフトカード」がもらえるキャンペーンを実施している。対象となるQNAP NASは「TS-262-4G」(2ベイ)と「TS-462-4G」(4ベイ)の2モデル。
こちらのモデルは最大2.9GHz駆動のIntel Celeron N4505を搭載しており、同時利用者数が多くてもパフォーマンスが落ちにくい。オプションでAIアクセラレーションカードを追加することもできるので、利用シーンに応じて検討してもらいたい。
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提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2023年9月13日