Macを含めたコラボレーションも快適に! QNAPのThunderbolt 4対応オールフラッシュAI NAS「TBS-h574TX」でシームレスなデータ共有を実現(3/4 ページ)

» 2024年03月06日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

業務利用に欠かせない信頼性や安全性もしっかりと確保

 業務で利用するからには、信頼性や安全性も重要だ。

 TBS-h574TXでは5つのベイを活用して、同じデータやパリティデータを複数のSSDに分散して書き込む「RAID1/5/6/10」「トリプルミラー」「RAID-TP」などを組むことができる。RAIDの種類によって、同時に故障してもデータが失われないSSDの台数が変わってくるが、冗長性と容量効率はトレードオフになることには注意したい。

 複数台のSSDが同時に故障する確率は低いと思う人もいるかもしれないが、実際はNASに組み込んだ複数台のSSDがほぼ同時に故障することは珍しくない

 特定のストレージに負荷が集中しないよう、RAIDではパリティやデータを均等に分散する仕組みを取っている。しかし、それが故障時にはマイナスに働くこともある。同じロットで生産されたストレージを、同じ期間、同じ環境、同じ負荷で使い続けると、当たり前だが寿命を迎えるタイミングも近くなる。

 1台のストレージが故障した際、それを新しいものに交換すると、RAIDの再構築が行われ、保存済の全てのデータへのアクセスが生じる。このことが、寿命の尽きかけている残ったストレージへの“とどめ”となることもある。

 HDDとは異なり、SSDには機械的な動作はない。一方で、メモリセルへの書き込み回数限界による同時寿命の問題は、HDDよりもシビアである。そんなSSDの特性に合わせて、オールSSD構成のTBS-h574TXには「QSAL」と「DA Drive Analyzer」という機能が搭載されている。

  • QSAL

 QSAL(QNAP SSD Antiweari Leveling)は、RAIDを構成するSSDが同じタイミングで寿命を迎えてしまうことを防ぐ、QNAPの独自技術だ。

 QSALでは、搭載しているSSDの寿命(TBW)が50%を切ったことを検知すると、意図的に特定のストレージに負荷を偏らせる。これにより、他のドライブの寿命を延ばすと同時に、複数同時故障を回避する。

 複数台同時故障の可能性が下がれば、ストレージ1台分の冗長性で済む「RAID5」も選びやすくなるはずだ。

QSAL QSALは、同じRAIDを構成するストレージが同時に故障することを回避するための仕組みだ
  • DA Drive Analyzer

 DA Drive Analyzerは、ULINK TechnologyのクラウドAIエンジンを活用して、ストレージの故障を予測するツールだ。

 一般的に、ストレージの故障予測にはストレージ自身が発出する「S.M.A.R.T.」情報が活用される。しかし、S.M.A.R.T.情報はストレージに“不穏な傾向”が出たときの信ぴょう性は高い一方で、実際に故障するまで異常を発出しなかったというケースも少なくない。こまめに特定のドライブのS.M.A.R.T.情報をチェックしていても、それだけでは故障を予見しきれないということだ。

 そこでDA Drive Analyzerでは、全世界から過去24時間のドライブ使用データを収集し、AIベースの解析プラットフォームを使って分析することで故障を予測している。その精度は非常に高く、今後6カ月以内にドライブが故障する可能性を、計測から24時間以内に通知することができる

DA Drive Analyzer DA Drive Analyzerは、AIベースの解析プラットフォームで6カ月以内のドライブ故障を予測してくれる。S.M.A.R.T.の値だけに頼らないメンテナンスを実現できる(画像は英語UIだが、実際は日本語UIも用意されている)

 TBS-h574TXは、M.2/E1.S SSDをホットスワップ(活線抜き差し)できる設計となっている。そのため、電源を切らずに故障したストレージだけを交換することが可能だ。ストレージを交換すると、自動的にRAIDのリビルドが行われ、利用停止期間“ゼロ”で使い続けることができる。

 故障以外の「誤操作」「ランサムウェアによるファイル喪失」「災害などによる破損」への対策としては、別のストレージへのバックアップが有効だ。その選択肢にはNASやクラウドストレージが含まれるが、TBS-h574TXではQNAPが提供するクラウドストレージ「myQNAPcloud Storage」をバックアップ先に選択できる。

 myQNAPcloud Storageは、99.99999999%の安全性を持ちながら、1TBあたり年額59.99ドル(約9000円)という破格な価格で提供されている。TBS-h574TXの場合、バックアップソリューション「HBS3」にも対応しているので、定期的なバックアップを自動実行することもできる。合わせて契約して活用すれば、BCP対策としても有効だ。

myQNAPcloud Storage HBS3のバックアップ先に「myQNAPcloud Storage」を指定すればBCP対策としても有効だ

 データの共有やバックアップという観点で、TBS-h574TXは“強くて安心”なことが分かった。しかし、本機はファイル共有以外でも大活躍する

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:QNAP株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年3月12日

関連リンク