写真や動画といったコンテンツ制作において、複数人でチームを組んで作業する場合に悩ましいのが「ファイルの共有」だ。エンタープライズ向けと同等のパフォーマンスと信頼性備えながらも、中小規模のオフィスでも導入しやすいQNAPのThunderbolt 4対応オールフラッシュAI NAS「TBS-h574TX」を使うと、その悩みを解決できる。
画像や動画、音声、音楽といったメディアファイルは、事務作業で作られるファイルよりも容量が大きい。メディアファイルを扱う作業を1人でする場合、高速なローカルストレージを用意すれば快適に進められる。
しかし、こういった複数人のチームで頻繁にデータのやり取りを行う場合はそう簡単には行かない。このような場合はネットワーク越しにデータを共有できるNASを導入するのも一手だが、やりとりが頻繁になるとネットワークの速度がボトルネックになることもある。またNASのストレージがHDDの場合、用いるHDDの読み書き速度もボトルネックになりうる。
チーム内でデータのやりとりを高速に行いたい――そんな時に便利なのが、QNAPのThunderbolt 4対応AI オールフラッシュNAS「TBS-h574TX」だ。
容量の大きい傾向にあるメディアファイルを扱う業務では、全工程において「高い性能」と「大きい容量」が求められる。
具体的にいえば、ファイルの作成/編集を行うPCにはパワフルなCPU/GPUやゆとりのあるメモリが必要で、それを一時的に保存するHDD/SSDも容量にゆとりを持たせないといけない。そして共同作業となれば、データを共有するために高速なネットワーク環境や、それに対応するインタフェースも整備しなければいけない。
PCやローカルストレージであれば、CPUなりメモリなりHDD/SSDもゆとりある容量なりを強化するだけで済むが、共同作業における使い勝手を向上するにはコラボレーションの仕組みや、使うサービスも重要なポイントとなる。
クラウドストレージはどこからでも使えて便利だが、インターネットを経由する以上、一般的には毎秒100MB程度の速度が出れば“御の字”という程度だ。一般的な内蔵SSDと比べると速度は30分の1程度でしかない。計算上、ローカルSSDであれば5秒で保存できるファイルでも、クラウドストレージに保存すると2分30秒もかかることになる。最終納品物のやりとりであればともかく、クラウドストレージを作業用ファイルのやりとりに使うのは難しい。
「じゃあローカルにコピーして作業をしよう」となると、今度は作業後のファイルを共有先に書き戻す際に、ファイルのバッティング(重複)や意図せぬ上書きが発生してしまうこともある。最新のファイルがどれか分からなくなってしまい、いわゆる「デグレ」(デグレード:これまで正常動作していたのが動かなくなるなどのトラブル)を起こすこともある。
このような混乱を避ける観点と、より高速なアクセスと他メンバーへの受け渡しの容易さを買って、外付けストレージを使うケースも多い。だが、この方法にも欠点がある。
1つはセキュリティの問題だ。外付けストレージは、内蔵ストレージと比べて持ち出しが容易で、紛失や盗難の危険もある。ゆえに物理的な保護体制の構築や、万が一に備えてドライブ全体の暗号化は欠かせない。しかし、暗号化はできても、ファイルへのアクセス権設定といったユーザー単位での権限管理は難しい。
また、持ち運びや受け渡しが頻繁に行われる場合は、落下などによる故障の可能性も大きくなる。このリスクに対する措置としてはバックアップが有効ではあるものの、今度は外付けストレージのデータをどこにバックアップするのか、という問題も生じる。ローカルにバックアップするのであれば結局、そのファイルを直接編集した方が早いということになりかねないし、クラウドストレージでバックアップするにしても、その処理を行うPCが必要になる。
さらに、作業に用いるPCのOSが混在している環境では、ストレージのファイルシステムも問題になり得る。例えばWindowsとmacOSが混在している環境を想定すると、Windowsでは「NTFS」、macOSでは「APFS」が標準のファイルシステムで、他方のOSからは直接アクセスできない。折衷案として、両OSで扱える「exFAT」でストレージをフォーマットしておくという手もあるが、両ファイルシステムと比べると、exFATはどうしても読み書きが遅くなってしまう。わざわざ高速なファイルシステムを手放すのも無駄が多い。
しかし、これらの問題はNASで解決することができる。特に大容量のファイルを扱うクリエイターの場合、SSDで構成したオールフラッシュのNASを用意すれば、快適性もプラスできる。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年3月12日