レノボ・ジャパンの最新ノートPC「Lenovo ThinkPad T14 Gen 5(AMD)」は、昨今のノートPCに求められるニーズを高いレベルで満たしている。AIプロセッサ「Ryzen AI」搭載構成も選択可能で、これからの「オンデバイスAI」時代にもピッタリな1台でもある。その特徴をチェックしていこう。
ここ数年、ビジネスの現場におけるノートPCに対するニーズが大きく変化している。
コロナ禍を経て、オンライン会議が社会インフラへと成長した今、PCを使った作業の生産性を語る上でコラボレーション体験への配慮は欠かせなくなった。さらに、PCのライフサイクルにおけるサステナビリティーへの考慮も重要になった。
そんな現代のニーズにズバリ応えるノートPCが、レノボ・ジャパンのノートPC「ThinkPad(シンクパッド)」の最新モデルだ。ThinkPadにはいろいろなシリーズやモデルが用意されており、いずれもコラボレーション体験の向上と、サステナビリティーへの配慮が行き届いている。
特に14型でAMDの最新プロセッサ「AMD Ryzen™ PRO 8040 シリーズ モバイル プロセッサ」搭載する14型モデル「Lenovo ThinkPad T14 Gen 5(AMD)」は、汎用(はんよう)性やコストパフォーマンスに優れ、幅広い働き方に対応している。今回は本モデルが、どのようにビジネスのニーズに応えてくれるのか、レノボ・ジャパンの元嶋亮太氏(製品企画部マネージャー)から伺った話を踏まえつつ、詳しくチェックしていく。
ThinkPad T14 Gen 5(AMD)のボディーは、伝統的なThinkPadのイメージを継承しつつ、先代よりも画面回りの狭額縁化と薄型/軽量化を進めたことが特徴だ。
具体的なサイズは約315.9(幅)×223.7(奥行き)×17.7(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1.3kgだ。先代(Gen 4)と比べると、横幅は約1.8mm、奥行きは約3.2mm、厚さは0.2mm短縮され、軽量化も図られている。画面占有率は従来の83.8%から85.7%へと向上した。
奥行きの短縮については、Webカメラ/内蔵マイク部を「コミュニケーションバー」として分離実装したデザインを採用したことも大きい。こうすることで、狭額縁が一層強調されている。
トップカバーのロゴのデザインが変更されたこともあり、グッと洗練されたモダンな見た目となっている。
もちろん、本機でもThinkPad伝統の丈夫さは健在だ。開発段階で米国防総省が定める物資調達基準「MIL-STD-810H(MIL規格)」に準拠したテストを含め、落下/振動/温度変化など、独自の厳しい評価基準に基づいた信頼性試験を実施。ビジネスの道具として、どこにでも気兼ねなく持ち運んで使える。
ThinkPadといえば、拡張性とリペアビリティー(修理のしやすさ)の高さに定評がある。とりわけ「ThinkPad Tシリーズ」は、全シリーズの中でも特にメンテナンスがしやすいことで知られる。
今回、ThinkPad T14 Gen 5(AMD)は薄型化しながらも、そのメンテナンス性をより高めている。本機では、内蔵ストレージ(SSD)に加えて、新たにメモリと内蔵バッテリー(大容量バッテリー構成のみ)をユーザーによる交換を可能とした。また、交換可能な部品を装着する部位には部位を示すラベル表示がなされたことで、取り外すべき箇所を分かりやすくしている。
こうした仕様は、故障時のダウンタイムの最小化に直結する。
例えば「バッテリーの交換」を例に取ると、従来モデルでは本体をサービスセンターに送るか、訪問修理サービスを利用して交換する必要があった。ユーザー自身で交換することはできず、交換完了までにある程度のリードタイムがどうしても発生してしまう。
それに対して、本機の大容量バッテリー構成なら、新しいバッテリーが届いたら自分ですぐに交換できる。あらかじめ新しいバッテリーを手配しておけば、ダウンタイムは交換に必要な数分程度に抑えられる。
ダウンタイムを極小化できるということは、故障時に備えた「代替機」の数の削減にもつながる。結果的に、TCO(総所有コスト)を抑えることにも貢献する。
ちなみに、多くのメーカーの製品では、ユーザーが底面カバーを開けてメモリやストレージ、バッテリーを交換することを想定しておらず、そうした作業を行うと製品保証が失効してしまう。
それに対して、ThinkPadシリーズはCRU(ユーザーによる交換可能な部品)に指定されているパーツなら、ユーザーが交換しても保証は失効しない。安心して使い続ける上で重要なメリットだ。
こうしたメンテナンス性はサステナビリティーの推進にも有効な要素だが、それについては別記事で詳しく取り上げる。
冒頭で触れた通り、オンライン会議は社会インフラとして定着した。そのため、ノートPCを選ぶ上でWebカメラの品質も非常に重要なポイントとなる。その点、本機はWebカメラの品質を含めたコラボレーション体験の改善にもこだわっている。
画面の上に配置されたコミュニケーションバーには、約500万画素のWebカメラを搭載している。このカメラは単に高画素を誇るだけでなく、レンズやセンサー、映像処理エンジンなど、カメラシステムをトータルで最適化している。ゆがみ補正はもちろん、ノイズの軽減処理、明るさ/色の調整などを自動で行うことで、カメラの向こう側にいる相手により自然で印象の良い映像を送ることができる。
オンライン会議での相手に与える印象は、仕事の成果を左右する要素の1つ。それだけに、このカメラは本機の“強い”ポイントだ。
読者の中には「センサーが500万画素もあると、映像のデータが大きくなってPCの処理が重たくなるのでは?」と思っている人もいるかもしれないが、結論からいうとそれは杞憂(きゆう)だ。
本機のWebカメラには、500万画素のセンサーをフルに生かした撮影に加えて、フルHD(1920×1080ピクセル)に圧縮された状態の映像でも最適化されている。
なお、このカメラにはオプションで顔認証機能を追加することもできる。気軽かつセキュアな生体認証手段の1つとして活用できるので、可能なら搭載しておきたい。
カメラと同様に、オンライン会議で重要な“音”にもこだわっている。
コミュニケーションバーには360度集音に対応したマイクを実装している。マイク音質の最適化は「Dolby Voice」が担っており、指向性を利用したビデオ会議への最適化や、エコー抑制、ノイズキャンセル機能なども備える。
キーボード脇にフロントスピーカーもしっかりした音圧で、音質調整には「Dolby Audio」を活用している。音の面でも、快適にオンライン会議を進められることは心強い。
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提供:レノボ・ジャパン合同会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2024年6月20日