ゲームのプレイフィールを左右するコントローラー部分もブラッシュアップしている。前モデルで好評だった人間工学に基づくエルゴノミクスなデザインを継承しつつ、スティックと十字キーの耐久性、操作精度を向上させて、「家庭用ゲーム機レベルの操作性」を実現したという。長時間のゲームプレイでも疲れにくく、正確な操作ができるようになっている。
実際に操作してみても、スティックの安定性やボタンのスイッチの感触は絶妙に良い。押し込んで戻ってくる際にモタつきや引っ掛かりがあったりするようなこともなく、反発が強すぎて安定感を欠いたりとった安物にありがちな感触は皆無だ。スムーズで安定感のある操作感を実現している。
Thunderbolt 4に対応するUSB Type-Cポートも1基増えて計2基になったことも見逃せない強化ポイントだ。前モデルのClaw A1Mでは、USB Type-Cポートが1つしかなかったため、ACアダプターを接続したら空きがなくなってしまっていた。充電しながらUSB接続の周辺機器を使用したければ、別でUSB PD(Power Delivery)対応のUSBドックやUSBドック機能を備えた外付けディスプレイを使うといった工夫が必要になる。そうしたアイテムを利用せずとも、充電とUSBデバイスの同時利用が可能になったことで、利便性が向上している。
通信機能は、最新のWi-Fi 7に対応する無線LANとBluetooth 5.4を備えている。microSDメモリーカードスロットやハイレゾ対応のヘッドセット端子を備えるのは従来通りだ。電源ボタンは指紋センサー一体型で、電源オンとログイン認証を同時に行える。
ゲームコンソールとしても、Windows 11搭載PCとしても使い勝手が良いのは従来モデルから引き継いでいる。画面の脇に搭載された4つのボタンと7〜8型画面に最適化されたUIを持つMSIオリジナルの「MSI Center M」ユーティリティーによって、快適な操作を実現しているのも要因だ。
ゲームのプレイは非常に簡単だ。画面左下側にある「起動ボタン」でゲームランチャー(MSI Center M)が起動し、そこからすぐにゲームを始められる。また、画面の明るさや音量調整、パフォーマンス設定など設定関連は。画面右の「クイックセッティングボタン」からいつでもアクセス可能だ。
MSI Center Mにはパフォーマンス設定も用意されており、好みに合わせたカスタマイズが可能になっている。デフォルトは使用状況によって調整される「AIエンジン」だが、バッテリー駆動時間を優先する「耐久性」、より高いパフォーマンスを引き出せる「手動」も用意されている。「手動」モードではTDPをカスタマイズでき、TDP設定を30Wにすることで最大のパフォーマンスを引き出せる。
さらにWindows 11の操作に便利な「デスクトップモード」が用意されており、カーソル移動、マウスの左右クリックの他、Esc、上下スクロール、ズームイン、ズームアウトといった操作をゲームパッドのみで行える。さらに複数のキーやボタンを組み合わせたショートカットも割り当てられており、慣れてくるとどんどん便利に使えるようになる。
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