検索
レビュー

ちょっぴり大きな“minipc”でメインマシンを作る(1/2 ページ)

minipc.jpからCore Duoが搭載できるハイエンドモデル「LF800」シリーズが登場。小型&静音が売りの同シリーズにおいて、断トツの拡張性を持つ使い道の広いベアボーンだ。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
minipc.jp「LF800-M0」

 minipc.jpは6月に初のCore Duo対応のPC/ベアボーンシリーズ「VT800」を投入し、その1カ月後に、今回レビューする「LF800」シリーズをリリースした。ともに、Intel 945GMチップセットを搭載し、Core Duoの現行ラインアップのすべてに対応。CPUやメモリ回りの性能は同じだが、このLF800は圧倒的に拡張性が向上している。

 LF800のサイズは(幅)210×(奥行き)220×(高さ)115ミリ。高さ70ミリのVT800に比べると一回り大きな印象だ。とはいえ、設置スペースはA4用紙に収まる程度。筐体を大きくしたことで、3.5インチ型HDDとロープロファイル型の拡張カードが搭載できるようになっている。

本体前面/背面/側面/底面。背面には拡張スロット用のブラケットが1基用意されている。底面にスリムドライブが装着できるスペースを確保。光学ドライブの増設オプションを追加して利用する
Intel 945GMを採用したマザーボード。メモリスロットとminiPCIスロットを2基ずつとPCI Express x16を1基備える。オプションでギガビットLAN/無線LANの増設が可能だ。裏側にはCFスロットがある。なお、上面には最大回転数2000rpmの静音12センチファンを標準で搭載する。ケースから突出している部分には、付属のファンフィルターが取り付けられる

PCI Express x16カードでデュアルディスプレイ環境を構築

 カバーを外すとマザーボード全体が見える。本体内部には側面から手が伸ばせるので、パーツの組み込みは容易だ。付属のCPUクーラーはネジどめタイプで、基板に無理な力をかけずにすむ。小型ベアボーンとしては上々のメンテナンス性といえるだろう。ただし、IDEコネクタがフロントパネルとメモリスロットの間にあり、ケーブルを整理しないと干渉しやすい点には注意したい。

CPUをソケットに固定するさいはマイナスドライバーが必須(写真=左)。CPUクーラーやケースファンの回転数は、ファンケーブルに付属しているトリマーを回転させて調整する。2GHz以上のCPUなら6000回転以上に設定しよう(写真=中央)。電源コネクタはPCI Express x16スロットの脇にあるので干渉に注意したい(写真=右)

 LF800はminipc.jpの製品で初めてPCI-Express x16スロットを搭載している。スロットから側面までは2センチ強のスペースがあり、大型のヒートシンクを備えたグラフィックスカードでも組み込める。ロープロファイルに対応した製品であれば、背面ブラケットを2段使うものはないので、すべてのモデルが選択肢になり得る。ただし、グラフィックスカードを装着すると、左側面の排気口を塞ぐことになるため、内部のエアフローだけでなく、グラフィックスカード自体にも悪影響を与える可能性がある。発熱量が比較的低いRADEON X1300シリーズやGeForece 7600シリーズを使うのがおすすめだ。

右側面に備えた3.5インチベイ。ドライブの基板側が外側になるように固定する

 VT800の場合、搭載できるHDDは2.5インチHDDのみだったが、LF800はデスクトップ用のHDDが装着できる。右側面に3.5インチベイが用意されており、メンテナンスもしやすい。大容量ストレージを安く利用したいユーザーにはうれしい機能だ。Serial ATAとIDEに両対応している。

 なお、2.5インチHDDを2台搭載することもできる。LF800はサウスチップに「ICH7-M」を搭載しているので、2台のHDDでRAID 0/1を構築する手もある。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る