ちょっぴり大きな“minipc”でメインマシンを作る(2/2 ページ)
minipc.jpからCore Duoが搭載できるハイエンドモデル「LF800」シリーズが登場。小型&静音が売りの同シリーズにおいて、断トツの拡張性を持つ使い道の広いベアボーンだ。
省スペースと静音が両立。構成次第で高性能に
今回の試用では、Core Solo T1300と512MバイトのPC2-3200メモリを組み込んだ。HDDはIDE接続の200Gバイトモデルを搭載し、グラフィックスはオンボードを利用。光学ドライブは搭載せず、ネットワーク経由でWindows XP Home Edition(SP2)をインストールした。
CPUの動作クロックが1.66GHzだったため、CPUファンの回転数は3000rpmに抑えた。動作音は非常に静かで、作業机の上に置いても騒音が気にならないレベルだ。ただし、CPUファンを最大の6000rpmに設定すると、甲高い騒音が耳につくようになった。Core Duo T2700(2.33GHz)などを搭載してハイスペックマシンを構築するなら、ある程度の騒音は覚悟しておいたほうがよいだろう。静音性を重視するなら、4000rpm程度で冷やせる1.8GHz前後のCPUを選ぶのがベターだ。
評価機の性能を計るため、HDBENCHでベンチマークテストを行った。比較対象のマシンとともに、構成を下記にまとめる。
構成表 | 評価機(LF800) | 比較マシン |
CPU | Core Solo T1300(1.66GHz) | Atlon 64 3000+(2.0GHz) |
メモリ | PC2-3200 512Mバイト(256Mバイト×2) | PC3200 512Mバイト(256Mバイト×2) |
HDD | IDE 200Gバイト | Serial ATA 200Gバイト |
グラフィックス | オンボード(Intel 945GMチップセット) | ATI RADEON 9550 |
結果を見ると各スコアでスペック通りの差が生じ、CPUとHDD、グラフィックス性能のほとんどで比較マシンが上回った。メモリはDDR2に対応したことが影響し、LF800が比較マシンをしのいでいるが、通常の使い方なら体感できる性能差はわずかだろう。比較に使用した機種の構成は少し古めだが、現状で仕事用に使っているマシンだ。そのことを考えれば、LF800はメインマシンとしても十分に期待できる性能を持つといえる。
超小型マシンといえば、ネットワークサーバや外付けHDDを利用したファイルサーバなど、特殊な用途に用いる場合が多い。一方、小型PCにメインマシンとしての拡張性を求めると、キューブ型ケースが限界となってしまう。今回取り上げたLF800は、拡張スロットやベイなどを最低限確保したうえで省スペース性を実現したため、本体サイズは一回り大きくなってはいるが、それでもキューブ型ベアボーンよりは格段に小さい。Core Duoを搭載し、メインに使える小型デスクトップPCとして購入するのもアリだろう。
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