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Vista販売開始について思うアレコレ元麻布春男のWatchTower(2/2 ページ)

個人向けには2007年1月30日にリリース予定のWindows Vistaだが、すでにMSDNやボリュームライセンスでの提供は始まっている。Vistaについてアレコレ思うことをつづってみた。

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待たれるハードウェアの革新

 さて、このように書いてくると、Windows Vistaはモバイルノートには不向き、と言っているように聞こえるかもしれない。残念ながら、現状ではこれを完全には否定できないのだが、モバイルノートの性能向上率が低くとどまってしまったのは、それを促す力が働いていなかったことの結果でもある。Windows XPでちゃんと使える範囲で、軽量化と長時間のバッテリ駆動を追求しているのが、現在のモバイルノートだ。

 だとすれば、Windows Vistaの登場が、モバイルノートを変える力となるかもしれない。もちろん、すぐに今と同じ大きさで、Vistaがサクサクと動き、同等のバッテリー駆動時間と重量を実現したモバイルノートを作ることは難しいだろう。とはいえ、デバイスベンダやPCベンダは、この方向を目指して、研究と開発を行ってくるはずだ。これまでボールはハードウェアからソフトウェアのほうに投げ込まれるばかりだったが、Vistaによってボールは打ち返された。Vistaという重いボールを打ち返すハードウェアの革新が待たれるところだ。

元麻布春男氏のプロフィール

フリーライター。IBM PC/AT互換機以前からPCの世界に入り、さまざまなメディアでPCに関する評論やレビュー、コラムなどを執筆。とくに技術面での造詣が深く、独特の切り口による分析記事は人気が高い。


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