PowerPointも付いたHome Basic採用コンパクトノート――dynabook CX:2007年春 Vista搭載PC特集
東芝のdynabook CXは、Home Basicを採用した2モデルを用意。CPUの高速化とPowerPoint 2007の付属がトピックだ。
dynabook CXは、家庭内での利用を中心に持ち運ぶことも考慮して作られた2スピンドル構成のノートPCだ。東芝はdynabook CXを「コンパクトノート」と位置付けている。画面サイズはdynabook TXやAXより一回り小さい14.1インチワイド液晶(1灯式)だが、解像度は1280×800ドットと変わらない。
2007年春モデルは「CX/47A」と「CX/45A」の2モデルを用意。いずれもOSにWindows Vista Home Basicを採用する。発売日は1月下旬からの予定だ。価格はオープン、実売予想価格はCX/47Aが19万円前後、CX/45Aが17万円前後となっている。昨シーズンは3モデルのラインアップだったが、実売価格15万円前後の最下位機は省かれた形だ。
強化ポイントとしてはCPUが挙げられる。CX/47AはCore Duo T2300(1.66GHz)からCore 2 Duo T5500(1.66GHz)に、CX/45AはCeleron M 410(1.46GHz)からCeleron M 430(1.73GHz)に変更された。それ以外の主要なスペックは従来機と同様だ。ネットワーク機能は、100BASE-TXの有線LANとIEEE802.11g/b準拠の無線LANを備える。一方、FAXモデムなど使用頻度の低い一部機能が省かれたほか、音楽再生機能付き「ぱらちゃんUSBメモリ」の付属もなくなった。
ボディのデザインに変更はない。本体サイズは343(幅)×242(奥行き)×36.5〜36.8(高さ)ミリ、重量は約2.7キロだ。
オフィスアプリケーションは充実しており、Office Personal 2007とOneNote 2007に加えて、PowerPoint 2007も付属する。大学入学や新社会人といった購入者を想定し、PowerPoint 2007を追加したという。また、横スクロール対応のUSB光学式マウスも付属する。
dynabook CXの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
dynabook CX | CX/47A | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core 2 Duo T5500(1.66GHz) | 512MB | 100GB | Home Basic | 19万円前後 |
CX/45A | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Celeron M 430(1.73GHz) | 512MB | 100GB | Home Basic | 17万円前後 | |
dynabook CXの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
dynabook CX | CX/47A | 14.1インチワイド | 1280×800 | Intel 945GM | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約2.5キロ |
CX/45A | 14.1インチワイド | 1280×800 | Intel 945GM | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約2.5キロ |
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