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“小学生だからって甘く見るなよ”な右手/左手切り替えマウス――エレコム「M-EKUR」シリーズちょっと気になる入力デバイス

ユーザーに身近なキーボードとマウスは、星の数ほど発売されている。その中から、気になる一品を360度チェックする。

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ありそうでなかった手動切り替えの両手対応マウス

M-EKURシリーズのパッケージ

 これまでは比較的多機能なキーボード(こちらこちら)やマウス(こちらこちらの記事を参照)を紹介してきたが、今回取りあげるエレコムの「M-EKUR」シリーズは、シンプルながらアイデアが光る製品だ。

 本マウスは、「子供たちが通う学校やパソコン教室などでの利用も考慮して設計された」というだけあって、サイズは56.8(幅)×93(奥行き)×35.9(高さ)ミリと小柄で、重量も約73グラムと軽量である。パッケージには「小学生の意見から生まれたエルゴノミクスデザイン」とあるように、実際に子供のための博物館「キッズプラザ大阪」で小学生にサンプル調査を行って製品化にこぎ着けたという。

 本製品の最大の特徴は、右クリックと左クイックを反転するハードウェアスイッチを標準で搭載していることだ。マウス後部にあるスライドスイッチを切り替えるだけで、右手用にも左手用にもなるのが目新しく、コントロールパネルを開く必要もない手軽さがうれしい。同社では、学校でのパソコン授業をはじめとして、公共施設やイベントなど不特定多数の人が利用するPCでの利用に最適としている。

マウスの後部に切り替えスイッチがある(写真=左)。“利き手切替スイッチ”の概要(写真=中央)。スイッチを「ひだり」にするとマウスの右ボタンが左クリックになる。メーカーの保証対象外となるが、底面にある3本のネジを外すことで分解が可能だ(写真=右)

 マウス自体はホイールを含めて3ボタンだが、ドライバは付属しないので機能の割り当て変更は行えず、実質的には2ボタンの有線マウスとして機能する。PCとの接続はUSBで、読み取りは光学式だ。対応OSはWindows Vista/XP/2000/Me/98SE/98に限定されるが、試しに初代MacBook“KURO”(OSはMac OS X 10.4.9)に接続したところ問題なく使え、切り替えスイッチも機能した。

 カラーバリエーションはグリーンとオレンジの2種類で、いずれもパステル調で親しみやすい。ちなみに、本マウスは2006年度のグッドデザイン賞を受賞している。実売価格は2000円前後と比較的手頃なので、見ためが軽やかな小型軽量のモバイルマウスとして購入するのも悪くない。

左右対称のデザインを採用しており、右手でも左手でも利き手を選ばない(写真=左)。読み取りは光学式で、解像度は800dpiだ(写真=中央)。PCとはUSBで接続される(写真=右)。ケーブルの長さは約150センチだ

本マウスには、写真のグリーン(M-EKURGN)のほか、オレンジ(M-EKURDR)が用意されている

編集部Tのインプレッション

 小学生向けのマウスを大の大人がうんぬん言うのも気が引けるが、やはりマウスのサイズが小さく感じる(小学生にはちょうどいいのだろうが)。ボタンの作りはチープだが、ボタン自体は軽めでクリック感があるので押しやすい。読み取り精度も不満は感じなかった。左右の切り替えスイッチが手のひらに当たるかと思いきや、実際には手にぶつからず使用時は気にならなかった。



編集部Hのインプレッション

 “コロンブスの卵”的な製品だが、マウスとしての性能に抜かりはない。形状的にはモバイル用マウスといった印象で、約73グラムと軽量なので持ち運びも苦にならない(ケーブルは約150センチとやや長めだが)。パステル調のカラーリングも魅力的だが、長期間使っていると汚れが目立ちやすいのが気になった。



 主なスペックは下記の通りだ。

製品名WiredMouse Optical(M-EKURシリーズ)
メーカーエレコム
インタフェースUSB
読み取り方式光学式
カウント数800/インチ
ケーブル長約1.5メートル
クリックボタン3(ホイール含む)
外形寸法W56.8×D93×H35.9ミリ
重量約73グラム
対応OSWindows Vista/XP/2000/Me/98
付属品簡易マニュアル
カラーバリエーショングリーン(M-EKURGN)/オレンジ(M-EKURDR)
実売価格2500円前後
保証期間6カ月

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