米AMDが4月19日発表した第1四半期(1〜3月期)決算は、売上高は12億3300万ドルで、前年同期を7%下回った。最終損益は、6億1100万ドル(1株当たり1.11ドル)の赤字となった。前年同期は、1億8500万ドルの純利益を計上していた。最終損益には、ATIの買収・統合関連費用1億1300万ドルが反映されているという。
AMDは4月9日に、1〜3月期の売上高が12億2500万ドル程度にとどまるとの見通しを発表。設備投資額の削減や新規採用の抑制などの対策を講じる計画を明らかにしていた。
同社の第1四半期の粗利益率は28%で、前年同期の59%、第4四半期の36%から大幅に下がっている。第4四半期を下回った理由としてAMDでは、マイクロプロセッサの出荷台数の減少や平均販売単価(ASP)の低下のほか、同社の製品構成に、利益率が比較的低いATI製品が四半期全体を通じて含まれたことを挙げている。
ロバート・J・リベットCFO(最高財務責任者)は、1〜3月期の業績について「不本意で容認しがたい」とした上で、「売り上げの著しい低下を招いた課題に対し、積極的に対策を講じている」とコメントした。
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AMDの10〜12月期決算は、売上高は増加したものの、価格下落やATI買収関連費用などが影響し、最終損益は5億7400万ドルの赤字となった。
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