人気の“AMD690”強力対抗となるか──「nForce 7050PV」「nForce 7025」マザーまもなく出荷開始
NVIDIAの新しい統合型チップセットを搭載したマザーがまもなく出荷を開始する。HDMIインタフェースとGeForce 7世代のグラフィックスコアの組み合わせが特徴だ。
今回登場するNVIDIAの統合型チップセット「nForce 7050PV」「nForce 7025」は、これまで「MCP68」という開発コード名で知られてきた。ともにGeForce 7シリーズに相当する機能と3D性能を有するグラフィクスコアを組み込んでいるのに加えて、nForce 7050 PVはPureVideo機能を実装する(PureVideo HDでないことに注意)。
グラフィックスコアはDirect X 9に対応し、HDCPに対応するデジタル出力(HDMI、またはDVI)を実装する。内蔵するグラフィックスコアの3D性能についてNVIDIAは、PCMark05、Call of Duty2などで測定したベンチマーク結果を競合する統合型チップセット「AMD690」と比較して公表しているが、AMD690の結果を100とした相対値において、PCMark05で「156」、Call of Duty 2で「140」となっている。
nForce 7050PV、nForce 7025ともにインテルプラットフォーム、AMDプラットフォームに対応するモデルが投入される予定。AMDプラットフォームに対応する場合、マザーボードには「nForce 630a」と組み合わせて実装されるが、CeBITで展示されていたサンプルマザーではワンチップ構成になっている。サポートされるインタフェースはSerial ATA II×3(RAID 0、1、0+1、5が構築可能)、Parallel ATA×2、USB×12(nForce 7025はUSB×10)、ギガビットイーサとなる。
NVIDIAの統合型チップセットのラインアップにおいて、nForce 7050PVとnForce 7025はそれぞれ「GeForce 6150」「GeForce 6150 SE」の後を継ぐ。そのため、搭載マザーのストリートプライスとして想定されている価格もnForce 7050PV搭載マザーで70ドルを超えるあたり、nForce 7025搭載マザーで50〜70ドルとみられている。
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