Vistaの詳細ブートオプションを利用する:サクッとおいしいVistaチップス 11枚め
ドライバやアプリケーションを更新したり、グラフィックスカードの設定を変えたらVistaが起動しなくなった。そんなときは慌てず騒がず、11枚めをお試しあれ。
これまでに紹介したVistaチップス
3枚め:「ファイル名を指定して実行」をスタートメニューに加える
6枚め:WindowsメールにOutlook Expressの環境を取り込む
7枚め:「システムの復元」と「以前のバージョン」で使う領域を変更する
10枚め:Vistaの便利な機能を有効に、不要な機能を無効にする
今回のチップスが使えるエディションは? | ||||
---|---|---|---|---|
エディション | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
対応状況 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows Vistaには、Windowsが起動しなくなった場合の修復方法が複数用意されている。修復方法の中でも手軽なのが、「詳細ブートオプション」を利用する方法だ。詳細ブートオプションとは、Windows XPで「Windows拡張オプションメニュー」と呼ばれていたもので、PCの起動時にキーボードの「F8」キーを押すことで呼び出せる。ここから、低解像度ビデオを有効にしたり、前回正常起動時の構成で起動したり、Windowsをセーフモードで起動することが可能だ。
画面の解像度やリフレッシュレートなどを変更し、Windowsが正常に起動しなくなった場合は、「低解像度ビデオ(640×480)を有効にする」を選んで起動するとよい。低解像度ビデオを選ぶと、現在のグラフィックスドライバを使用し、640×480ドット(VGA)の解像度と低いリフレッシュレート設定でWindowsを起動する。
ドライバやアプリケーションのインストール後にWindowsが起動しなくなった場合は、「前回正常起動時の構成」を選択して起動しよう。前回正常起動時の構成は、前回正常に起動したときのレジストリ情報を利用してWindowsを起動する。
どちらの方法でも起動できない場合は、「セーフモード」を選択して起動しよう。セーフモードは、Windowsの実行に必要な基本ファイルとドライバのみを読み込んで起動するため、起動できなくなった原因となるドライバやアプリケーションを読み込まずに起動できる。
セーフモードでも起動しない場合は、残念ながらWindowsの起動に必要なファイルが破損しているか、Windowsが起動できないほど構成が壊れているなど、簡単には修復できない状態になっていると考えてよい。VistaのインストールDVD-ROMから起動し、「システム回復オプション」を利用しよう。システム回復オプションでは、スタートアップ修復やシステムの復元を行うことができる。
関連記事
- サクッとおいしいVistaチップス 10枚め:Vistaの便利な機能を有効に、不要な機能を無効にする
- サクッとおいしいVistaチップス 9枚め:VistaにXP用ドライバを手動でインストールする
- サクッとおいしいVistaチップス 8枚め:ファイルとレジストリの仮想化を理解する
- サクッとおいしいVistaチップス 7枚め:「システムの復元」と「以前のバージョン」で使う領域を変更する
- サクッとおいしいVistaチップス 6枚め:WindowsメールにOutlook Expressの環境を取り込む
- サクッとおいしいVistaチップス 5枚め:非対応のWindowsヘルプを利用可能にする
- サクッとおいしいVistaチップス 4枚め:間違って削除したファイルを復元する
- サクッとおいしいVistaチップス 3枚め:「ファイル名を指定して実行」をスタートメニューに加える
- サクッとおいしいVistaチップス 2枚め:アプリケーションを管理者として実行する
- サクッとおいしいVistaチップス 1枚め:ユーザーアカウント制御を使いこなす
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.