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nForce 680i SLIでCore 2 Duo E6750を動かしてみるイマドキのイタモノ(2/2 ページ)

FSB 1333MHz対応の「Core 2」シリーズは、インテルの新世代チップセットとの組み合わせで注目だが、NVIDIAのチップセットも“実は”対応済み。「非インテル」マザーで使うFSB 1333MHzの実力を試してみた。

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nForce 680i SLIでも微妙な1333MHzと1066MHzの違い

CPUCore 2 Duo E6700(2.66GHz)/E6750(2.66GHz)
MemoryDDR2 PC2-6400 1Gバイト×2(Corsair XMS2)
GraphicsGeForce 7600GT 256Mバイト(ForceWare 162.18)
HDDSeagate ST3160812AS SATA 160Gバイト 7200rpm
OSWindows XP Professional(SP2)

PCMark05の主要項目結果
PCMark05のサブ項目とSuper PIの104万桁処理時間

FinalFantasy XI Official Benchmark 3と3DMark05の結果
PCMark05のVideo EncodingテストとSuper PIの1677万桁処理時間

 ベンチマークの結果において、FSB 1066MHz対応のCore 2 Duo E6700とFSB 1333MHz対応のCore 2 Duo E6750はほぼ同等といえる。パフォーマンスの向上が最も著しいのは、PCMark05の「Memory」スコアで、Core 2 Duo E6750はCore 2 Duo E6700より約6%アップしている。やはりCPUとのインタフェースが高速になると、メモリ周りのパフォーマンスは向上するようだ。しかし、実際のアプリケーションにはその効果が波及しないようで、ベンチマークでもほかのテストでは目立った変化は確認できない。Super PIの結果だけは3%弱向上しているが、これもそれほど大きな差とはいえない。

 この傾向は、FSB 1333MHzに対応していないとされているBIOS「0701」でも、FSB 1333MHzに対応した最新のBIOS「1303」でも違いがなかった。なお、Striker ExtremeにFSB 1333MHz対応のCPUを装着する場合は、BIOSを1303へアップデートしておく必要がある。評価作業ではそれより前のバージョンで動作はしたものの、ASUSとしてはFSB 1333MHz対応CPUの動作保証はしないようだ。

 先の「Core 2 Extreme QX6850」「Core 2 Duo E6750」を用いたレビュー記事で笠原氏が言及しているように、nForce 680i SLIマザーにおいても、FSB 1333MHzによるパフォーマンスのメリットは現時点においてそれほど期待できない。

 実売価格を見てみると、Core 2 Duo E6750はCore 2 Duo E6700よりも安価であり、Core 2 Extreme QX6850(動作クロック3.0GHz)は、Core 2 Extreme QX6800(動作クロック2.93GHz)と同等だ。これから購入するのなら、FSB 1333MHzモデルを選んで損をすることはない。ただ、Core 2 Duo E6700からCore 2 Duo E675Oのように、FSB 1066MHz対応モデルから同クロック同クラスのFSB 1333MHz対応モデルへと変更する必要性は少ないといえる。

 Striker Extremeについては、いまASUSで進められているBIOSのチューニング作業において、nForce 680i SLIのオーバークロック機能によるパフォーマンスが向上する可能性が考えられる。CPUのFSBが1333MHzに対応することによって、オーバークロック効果をより享受できる可能性もある。ベンチマーク値至上主義で、少しでもパフォーマンスアップを見逃せないユーザーは、ASUSのBIOS情報に注目し続けておく必要がありそうだ。

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Core 2 Duo | マザーボード | ASUS | CPU | Intel | NVIDIA | Core 2 Quad


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