Vista搭載の“新LOOX U”は何が変わった?――写真で見る「FMV-BIBLO LOOX U50X/V」:2007年PC秋冬モデル(1/2 ページ)
2007年秋のLOOX Uは、ワンセグ搭載、Vista対応、店頭と直販で計4色のカラバリを用意するなど攻めの姿勢だ。早速、新モデルをじっくり眺め回してみた。
個人向けPCとしての使い勝手を向上させた新LOOX U
富士通の「FMV-BIBLO LOOX U」は、6月末に同社直販サイト「WEBMART」の限定モデルとして発売され、人気を博した超小型ノートPCだ。この秋は1回目のモデルチェンジを果たし、9月6日より待望の店頭販売が開始される。
従来のFMV-BIBLO LOOX Uは、先行して発表された企業向けの「FMV-U8240」とほとんどの仕様を共通化していたが、新モデルとなる「U50X/V」は個人向けPCにふさわしい仕様変更がなされた。具体的には、新たにワンセグチューナーを内蔵し、OSはWindows XP Professional(SP2)からWindows Vista Home Premiumに変更、そして2色のカラーバリエーションを用意している(直販モデルを含めると4色)。
基本スペックに関しては、HDD容量を30Gバイトから40Gバイトに増強した以外に変更はない。UMPC向けプラットフォーム「Intel Ultra Mobile Platform 2007」に準拠し、CPUはIntel A110(800MHz)を、チップセットはグラフィックス機能統合型のIntel 945GU Expressを引き続き搭載している。1Gバイトのメモリ容量(増設不可)やLEDバックライトを備えたタッチパネル式の5.6インチワイド液晶ディスプレイ(1024×600ドット)も同様だ。
主な仕様はこちらのニュース記事を参照いただくとして、ここではU50X/Vを写真とともに解説しよう。なお、今回入手した機材は試作機のため、実際の製品とは仕様が異なる場合があることをあらかじめお断りしておく。
FMV-BIBLO/DESKPOWER/TEO 2007年秋冬モデルの紹介記事
LOOX UがVista+ワンセグ+2色カラバリで店頭に登場――富士通FMVシリーズ
人気のUMPCがワンセグ/Vista搭載で店頭に登場――「FMV-BIBLO LOOX U」
超低電圧版Core 2 Duoを採用したモバイル2スピンドル機――「FMV-BIBLO LOOX T」
14.1インチワイド液晶を詰め込んだ大画面モバイルノート――「FMV-BIBLO MG」
地デジ対応ノートの普及を狙う主力機――「FMV-BIBLO NF」
Santa Rosa化でハイエンド仕様を追求――「FMV-BIBLO NX」
デジタル放送をBlu-ray Discへムーブ可能なリビングPC――「FMV-TEO」
売れ筋の一体型PCに低価格な地デジモデルを追加――「FMV-DESKPOWER LX」
14万円で買える液晶一体型Home Premiumモデル――「FMV-DESKPOWER EK」
液晶ディスプレイを大型化したセパレート型デスクトップPC――「FMV-DESKPOWER CE」


左から、店頭標準カラーのセルリアンブルーとダイアモンドブラック、直販限定カラーのラズベリー。そのほか、直販限定モデルで従来機と同じカラーのレザーホワイトも用意されている。レザーホワイト以外の3色はいずれも光沢塗装となっており、従来機に比べて高級感が出た印象だ。天板からの全面加圧試験で200キロをクリアした堅牢性は継承されている
店頭標準カラーの2色を並べたところ。ワンセグ用のアンテナは右側面に収納されており、引き出して使用する。両手で持った状態でワンセグを視聴すると右手がアンテナに当たってしまい、少々使いにくい。テーブルなどに置いて視聴するのがいいだろう。天板とヒンジ部周辺のカラーが異なり、そのほかの部分は共通のカラーリングだ。ちなみにラズベリーはヒンジ部周辺がブラックのカラーになっている

タッチパネルを組み込んだ5.6インチワイド液晶ディスプレイは、1024×600ドット表示に対応する(写真=左)。Vistaのデスクトップ画面でサイドバーやFujitsu Menuを表示させると、かなり手狭な印象だ。通常は、これらを非表示で使うほうがいいだろう(写真=中央)。14ミリのキーピッチと1.3ミリのキーストロークを確保したQWERTYキーボードは従来通り(写真=右)。カナ刻印がない点や、上部にキーボードライトを備えている点、液晶ヒンジ部周辺に設けられたスティック型ポインティングデバイスも変わらない

コンバーチブル型ボディは健在で、液晶ディスプレイを反転させた状態から、スタイラスや指で画面に直接触れて操作できる(写真=左)。ワンタッチボタンの構成や指紋センサーも従来機と同様だ。Vista Home Premiumの標準機能により、ソフトウェアキーボードや手書き文字認識が利用できる(写真=中央)。ボタン1つで縦位置/横位置の表示を切り替えることが可能だ(写真=右)

ワンセグチューナーを新たに搭載(写真=左)。視聴/録画ソフトは「Corel Mobile TV」を採用する。ACアダプタは小ぶりで、色はグレーだ(写真=中央)。大容量バッテリーを装着すると、奥行きが21ミリ増の154ミリ、重量が105グラム増の約704グラムになる(写真=右)。バッテリー駆動時間は、標準で約3.8時間、大容量バッテリーで約7.7時間だ

付属の変換ケーブルは、アナログRGB出力と有線LANのコネクタを追加するもの(写真=左)。本体の手前側にケーブルが配線されるため、使い勝手はあまりよくない。直販モデルでは、4基のUSB 2.0を搭載したポートリプリケータ(1万2600円)を購入時に追加できる(写真=中央、右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
