“Senseye+photo”で使い勝手が大幅アップ――BenQのHDMI搭載22インチワイド液晶「FP222WH-V2」(2/2 ページ)
BenQの「FP222WH-V2」は、1680×1050ドット(WSXGA+)表示の22インチワイド液晶ディスプレイ。HDMI入力端子と独自の画質補正技術「Senseye+photo」を搭載し、多目的に利用できる1台となっている。
低解像度の表示方法とオーバースキャン設定にも注目
液晶パネル解像度(1680×1050ドット)以外の信号を入力した場合の表示についてもチェックしておこう。FP222WH-V2では、液晶パネル解像度未満の映像信号を入力する場合、「フルスクリーン拡大」と「アスペクト比を保持したままでの拡大」の2種類から表示方法を選択できる(対応解像度は限定される)。これにより、1024×768ドットや800×600ドットといったアスペクト比4:3の解像度を正しい画面比率で表示することが可能だ。
また、FP222WH-V2はHDMI入力端子を搭載するとあって、オーバースキャンの設定も用意されている。オーバースキャンとは、映像の外周部を数%削って表示する機能で、TV放送ではオーバースキャン表示が基本だ。オーバースキャンをせずにTV放送の映像全体を表示すると、映像の端に意図しない色やノイズが発生することがある。FP222WH-V2はオーバースキャンのオン/オフを切り替えられるので、外付けのデジタルTVチューナーなどを接続した場合には、この設定を試してみるとよいだろう。
なお、ハイビジョン出力対応のAV機器とFP222WH-V2をHDMIで接続してみたところ、480p/720p/1080i/1080pの映像が画面に表示できた。1080i/pの映像信号を入力すると「非プリセットモード」との警告が表示されるが、今回試した限りでは表示内容自体に問題はなかった。なお、HDMIから入力したアスペクト比16:9の映像は、基本的に16:10のフルスクリーン拡大表示になる。この場合、OSDメニューにある「画面モード」の設定から「16:9縦横比」を選択することで、映像の左右を削って正しい縦横比で表示できる。
高機能と低価格を両立した22インチワイドモデル
FP222WH-V2は、高解像度対応の22インチワイド液晶ディスプレイをベースに、HDMI入力端子をはじめ、Senseye+photo技術によるsRGBモード、低解像度のアスペクト比固定表示、オーバースキャン設定といった多彩な機能を詰め込みつつ、実売価格は5万3000円前後に抑えられている。また、液晶パネルとバックライトを含めた3年間フル保証が受けられる点は購入後の安心感につながるはずだ。
HDMI入力に対応した大画面のワイド液晶ディスプレイは欲しいものの、24.1インチワイドモデルは予算オーバーになってしまうといった悩めるユーザーにとって、FP222WH-V2は非常に魅力的な選択肢となるだろう。
FP222WH-V2の主なスペック | |
---|---|
パネルサイズ | 22インチワイド |
表示エリア(H×V) | 473.76×296.1ミリ |
画面解像度 | 1680×1050ドット |
最大発色数 | 約1677万色 |
画素ピッチ | 0.282×0.282ミリ |
水平周波数 | 31〜83kHz |
垂直周波数 | 56〜76Hz |
視野角 | 上下170度/左右160度(コントラスト比5の場合) |
輝度 | 300カンデラ/平方メートル |
コントラスト | 700:1 |
応答速度 | 5ms |
PC入力端子 | DVI-D(HDCP)、D-Sub 15ピン |
ビデオ入力端子 | HDMI |
USB | − |
音声入力端子 | − |
ヘッドフォン端子 | − |
チルト角度 | 前2度/後22度 |
スイベル角度 | − |
ピポット対応 | − |
VESAアームマウント規格 | 100×100ミリ |
電源 | 本体内蔵 |
消費電力 | 最大49ワット |
本体サイズ | 518(幅)×170(奥行き)×422(高さ)ミリ |
重量 | 約5.8キロ |
主な付属品 | アナログRGBケーブル×1、DVIケーブル×1、電源ケーブル、ドライバCD-ROMなど |
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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年9月30日
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