水にも傷にも強くなったビジネスモバイル――「VAIO type G」:2007年PC秋冬モデル
「VAIO type G」の2007年秋冬モデルは、モバイルPCに求められる堅牢性にフォーカスした強化が施された。
ソニーが2007年秋冬モデルとしてラインアップした薄型モバイルノートPC「VAIO type G」の店頭向けモデルは、オフィススイートの有無で2機種が用意される。主な仕様は、CPUをCore 2 Duo U7600(1.2GHz)に強化しただけのマイナーチェンジだが、シャーシ構造に改良を施すことで、さらに堅牢性を高めている。
特に目を引くのが、キーボード部への水こぼしに対応した点だ。昨今のモバイルPCでは標準となりつつある防滴機構だが、type Gも同様にキーボードとパームレストの間に溝を設け、排水管を通して水を排出する仕組みを採用。コップ1杯分(約200cc)の防滴性能を備えた。
また、液晶パネル表面にも耐摩耗性の高いハードコーティングがなされ、ひっかき傷などがつきにくいようになっているという。このほか、従来の堅牢性テストで行っていた平面加圧式振動試験のレベルを120Kgfから150Kgfに引き上げた。
主なスペックは、Office 2007 PersonalとPowerPointが付属する「VGN-G2KANA」と、オフィスソフトが付属しない「VGN-G2KAN」ともに同じで、先述したCPUのほか、メモリ容量は1Gバイト(512Mバイト×2)、HDD容量が80Gバイト、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、無線LAN機能がIEEE802.11a/b/g、OSはWindows Vista Businessとなっている。
なお、店頭向けモデルはバッテリー駆動時間が約11.5時間、重量は1143グラムだが、CTOが可能なVAIO・OWNER・MADEモデルでフラッシュメモリ(SSD、64Gバイト/48Gバイト/32Gバイト)を選択することにより、重量を約868グラムまで軽量化できる。このほか、本体カラーにプレミアムブラウン、ブラック、シルバーの3色も用意されている。
| VAIOノートPC店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
| VAIO type G | VGN-G2KANA | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | 1024MB | 80GB | Business | 27.5万円前後 |
| VGN-G2KAN | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core 2 Duo U7600(1.2GHz) | 1024MB | 80GB | Business | 24.5万円前後 | |
| VAIOノートPC店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
| シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
| VAIO type G | VGN-G2KANA | 12.1インチスクエア | 1024×768 | Intel 945GMS | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約1.14キロ |
| VGN-G2KAN | 12.1インチスクエア | 1024×768 | Intel 945GMS | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | − | 約1.14キロ | |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
“布”と“フォトフレーム”をイメージしたPCが登場――ソニー「VAIOシリーズ」第2弾
ソニーは9月25日、2007年のVAIOシリーズ秋冬モデル第2弾を発表した。“ITA PC”ことtype Lと廉価モデルtype Nのフルモデルチェンジがトピックだ。
デザイン一新、大画面化も果たした“NEW ITA PC”――「VAIO type L」
VAIO秋冬モデル第2弾の目玉となるのが、“ボードPC”こと「VAIO type L」だ。フルモデルチェンジを行い、22インチワイド液晶搭載モデルを追加した。
“直線から曲線へ”シンプルノートが進化――「VAIO type N」
VAIOノートのエントリー機「VAIO type N」は、3代目にしてフルモデルチェンジを断行。デザインに手が加えられ、中身はSanta Rosaベースへと進化した。
水にも傷にも強くなったビジネスモバイル――「VAIO type G」
「VAIO type G」の2007年秋冬モデルは、モバイルPCに求められる堅牢性にフォーカスした強化が施された。
ウロコ仕様のカジュアルノートPCが直販モデルに追加―「VAIO type C」
光沢塗装のカラバリモデルが印象的な「VAIO type C」に、ウロコを模した新色が追加された。
VAIOノート505が10年を経てついに復活か!?――「VAIO type T」
10周年記念モデルとして発表された「VAIO type T」が直販メニューのバリエーションを強化し、「VAIOノート505」を模した特別限定カラーが登場する。
全機種Blu-ray Discに対応した地デジノート――「VAIO type A」
地上デジ搭載ノートPC「VAIO type A」は、27万円前後の下位モデルにBD-ROM/DVDスーパーマルチドライブを採用。選択肢の幅を広げてきた。
基本性能を強化した小型モバイルPC――「VAIO type U」
4.5インチワイド液晶を搭載した“文庫本”サイズの「VAIO type U」は、スライド式キーボードなどの特徴を踏襲しつつ、CPUとHDDを強化した。
FOMAハイスピード対応「VAIO type S/T」が正式発表
ソニーは9月25日、「VAIO type S」「VAIO type T」の直販メニューを拡充すると発表。「FOMAハイスピード」対応のデータ通信機能を追加可能になる。
2007年PC秋冬モデル特集:Vistaで迎える実りの秋
国内PCベンダーが2007年秋冬モデルを発表した。世代を重ねるVista搭載PCの実り具合はどうだろうか? 新モデルの情報をまとめた。
「華やかな」ノートPCも登場したVAIO 秋モデル
ソニーは9月3日、2007年秋モデルのVAIO新製品を発表した。多くは構成を強化したマイナーバージョンアップだが、VAIO type Cが新デザインの筐体を採用し、“Santa Rosa”導入モデルも拡張された。
「自分色」から「あこがれのスタイル」に進化した、カラフルノート──ソニー「VAIO type C VGN-CR60B/R」
VAIOの2007年秋モデルで、最も大きな変身を遂げたのが、新しい筐体とカラーバリエーションを採用したVAIO type Cだ。ここでは、その“素顔”に迫ってみよう。
「マニキュアのような」光沢塗装でリニューアルしたVAIO type Cが登場
ソニーは、“デザインノート”VAIO type Cの新モデルを発表した。液晶ディスプレイが大型化されたほか、一部のモデルで筐体に光沢塗装を採用するなど、大幅な変更が施された。
店頭モデルにCore 2 Duoモデルを搭載した「VAIO type T」発表
秋モデルのVAIO type Tでは、ユーザーからの要望が多かったCPU強化モデル「VGN-TZ71B」が店頭モデルとして登場する。
Santa Rosaを導入したパワフルモバイル「VAIO type S」発表
ソニーは、春モデル以来となる「VAIO type S」の新モデルを発表。ようやくこのシリーズにも“Santa Rosa”が導入された。
ラインアップ拡張で「お手軽」モデルも加わったVAIO type F[FZシリーズ]登場
ソニーは、VAIO type F[FZシリーズ]の新モデルを発表した。ラインアップは4モデルへと拡張され、バリューモデルなどが追加された。
クアッドコア搭載にアクセスユニット“なし”もあり、のVAIO type R masterが登場
ソニーは9月3日に、VAIO type R masterの新モデルを発表した。最上位モデルは、type R初となるクアッドコアCPUを搭載する。
HDMIコントロールに対応した秋モデルの「TP1」
ソニーは、円筒形の白い筐体が特徴のテレビサイドPC「TP1」新モデルを発表。HDMIコントロールを利用する「ワンタッチプレイ」に注目だ。
全モデルでHome Premium化を果たし、水冷PCや新デザインのモデルを多数投入――NEC「LaVie/VALUESTAR」
NECのPC秋冬モデルは、予告されていた水冷デスクトップPCに加え、新デザインを採用したLaVie C/Lシリーズが目玉だ。
LOOX UがVista+ワンセグ+2色カラバリで店頭に登場――富士通FMVシリーズ
富士通は9月3日、FMV-DESKPOWER、FMV-BIBLO、FMV-TEOの2007年秋冬モデルを発売した。LOOX UのVistaモデルやFMV-TEOのBlu-ray Discモデルが目玉だ。
W地デジでAV機能を大幅強化――東芝「Qosmio/dynabook」シリーズ
全5シリーズ14モデルをラインアップした東芝の2007年秋冬モデルは、ノートPC初のW地デジや、HD DVDドライブ搭載機の拡充が見どころだ。

