日本だけの3大特典とは?――ASUS「Eee PC 4G-X」説明会
ASUSの「Eee PC 4G-X」には、Eee PC海外版と異なる3つの特典が付加されている。1つは液晶のドット抜け保証、2つはSDHC、3つは……。
Eee PCは「モバイルノートPC」ではなく「MID」!?
ASUSは1月23日、報道関係者を対象に「Eee PC 4G-X」の説明会を開催した。Eee PC 4G-Xは、1月25日に国内で発売されるミニノートPCだ。詳しくは、これまでにPC USERで掲載してきた以下の関連記事を参照してほしい。
Eee PCの関連記事
ここまで分かった!――“Eee PC日本版”発売直前リポート
MacBook Airは手が出ないけど――4万円台のミニノート「Eee PC」の中身は!?
「ま、199ドルじゃないけどね」――Eee PCの予約開始でショップの反応は?
“199ドルノート”の安くない中身に迫る――ASUS「Eee PC」(前編)
199ドルノート”の安くない中身に迫る――ASUS「Eee PC」(後編)
アドテック、ASUS製低価格ノート“Eee PC”の取り扱いを発表――4万9800円から
“199ドルノート”こと「Eee PC」が日本発売決定――予価は5万円前後
Eee PC 4G-Xの解説を担当した同社アカウントマネージャーコンシューマープロダクト担当の謝青陵氏は、同製品を「デジタル環境やデジタル体験の世界的な格差を埋める架け橋」であり、「ビギナーでも“学ぶ”“働く”“遊ぶ”が簡単かつ手軽にできる革新的な製品」と紹介。Eee PCは「マニア向けのモバイルノートPC」ではなく、一般層への幅広い普及を狙った新ジャンルの製品「MID」であるとした。MIDはMobile Internet(Communication)Deviceの略語であり、モバイル環境でインターネットに手軽に接続できる小型デバイスを示す。
そのうえでEee PCの目標は、同社が今後の増加を予想しているポータブルインターネットデバイス(UMPCやPDAも含む)の市場において、代表的な製品になることと述べた。「家庭でゲーム機と言えばWii、MP3プレイヤーではiPod、そしてインターネット(Web 2.0)ならEee PC、といった地位を目指したい」(謝氏)
日本だけの3大特典とは?
謝氏は、Eee PCの日本版となるEee PC 4G-Xにおいて、海外モデルにはない3つの特典を用意したことにも触れた。1つめは、液晶パネルのドット抜け保証「ZBD」(Zero Bright Dot)サービスだ。これは、購入後に液晶パネルのドット抜け(常時点灯ドット)が存在した場合、購入後30日以内であればASUSが無償で液晶パネルを交換するというもの。ZBDの問い合わせはフリーコールで受け付ける。
2つめは、4GバイトのSDHCメモリーカードが同梱されることだ。Eee PC 4G-Xは内蔵の4GバイトSSDにWindows XP Home Edition(SP2)をプリインストールしているため、Linuxを採用した海外版と異なり、SSDの空き容量が少ない。そこでデータ保存用に4GバイトのSDHCメモリーカードが追加されている。現状でSDHCメモリーカードの仕様(スピードクラスなど)は不明だ。
3つめは、公衆無線LANポータル「Wi-Fine」を無料で試用できる「Eee PC発売記念 Wi-Fi体験キャンペーン」をNTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)と共同で実施することだ。Wi-FineはNTTBPが提供する公衆無線LAN向けのポータルサービス。キャンペーンは、Eee PCに同梱されている告知チラシに記載されたキーワードを用いてオンラインでユーザー登録することにより、Wi-Fineエリアでのインターネット接続が1日に1回だけ時間制限なく無料で利用できるというものだ。
Wi-Fineエリアは約700カ所で、都営地下鉄、京浜急行、つくばエクスプレス、ゆりかもめ、近鉄、大阪市営地下鉄、新千歳空港、プロント、ロッテリア、タリーズコーヒー、ケンタッキーフライドチキン、丸の内の一部ビルなどに対応エリア(アクセスポイント数は約1600)が設けられている。
キャンペーンの内容は、NTTBP代表取締役社長の小林忠男氏が解説。Eee PCの魅力について、「モバイルインターネットデバイスという新たな市場の創造」「子供や女性など幅広い年齢層へアプローチできる製品力」「セカンドマシン/外出先でのモバイルデバイスとしての可能性」を挙げ、「Eee PCがNTTグループのインフラと連携することで新たな市場開拓が期待できる」と両社の提携による効果をアピールした。なお、NTTBPはiPod touchについても同様のサービスを実施している。
Eee PCでWindows Liveの新機能を活用
Eee PCには「Windows Live Messenger/Writer/フォトギャラリー/メール」がプリインストールされている。説明会ではマイクロソフトの執行役常務オンラインサービス事業部長である笹本裕氏と、オンラインサービス事業部プロダクトマネージメントグループWindows Liveチームディレクターの小野田哲也氏が登壇。Eee PCで使えるWindows Liveの新機能として「Windows Live Call by ドットフォン」を紹介した。
これはWindows Live Messenger 2008とNTTコミュニケーションズの050番号によるIP電話サービス「ドットフォン」を組み合わせて、メッセンジャー上で050番号による電話発信が可能になるという機能だ。1つのWindows Live IDに対して1つの050番号を割り当ることで、異なるPCからメッセンジャーを使う場合でも発信できる。月額料金は210円だ(発信のみに対応)。
関連記事
- ここまで分かった!――“Eee PC日本版”発売直前リポート
ASUSの激安ミニノートPC「Eee PC 4G-X」がいよいよ1月25日に国内で発売される。製品出荷に先立ち入手したEee PCの日本版で判明したことは? - MacBook Airは手が出ないけど――4万円台のミニノート「Eee PC」の中身は!?
日本語版の発売が目前に迫った“199ドルPC”。台湾の秋葉原で買ってもらったEee PCを起動もせずに分解して、見た。 - 「ま、199ドルじゃないけどね」――Eee PCの予約開始でショップの反応は?
“199ドルPC”の名で知られる「Eee PC」の日本版がまもなく発売される。一方、いくつかのショップでは、1月20日に行われる新型Core 2 Duoの深夜販売に向けて、着々と準備が進められていた。 - 199ドルPC”を求めて海を渡る(前編)
CESの準備で忙しかった去年の暮れに、突然の指令が下った。まるでタバコでも買ってきて、と頼むかのような口調で、電話の主は「Eee PCを買ってきて」と告げたのだった。 - “199ドルPC”を求めて海を渡る(後編)
Eee PCを求めてクリスマスの夜に日本を出発。軽い殺意を抱きながら台北の電脳街をさまようはめに。はたしてEee PCは、本当に買えるのか? - “199ドルノート”の安くない中身に迫る――ASUS「Eee PC」(前編)
「Eee PC」はASUSの低価格ノートPC。高機能インターネット端末という位置付けだが、中身は紛れもなくノートPCで、その潜在能力は高い。 - 199ドルノート”の安くない中身に迫る――ASUS「Eee PC」(後編)
ASUS「Eee PC」は、日本での発売が期待されるSSD搭載の低価格ミニノートPC。今回はWindows XPを導入して使い込んでみた。 - ユニットコム、ASUS製“Eee PC”予約受付を開始
「TWOTOP」などを経営するユニットコムは、ASUSTeK製“199ドルノートPC”こと「Eee PC PC4G-X」の予約受付を開始する。 - アドテック、ASUS製低価格ノート“Eee PC”の取り扱いを発表――4万9800円から
アドテックは、ASUSTeK製の低価格モバイルノートPC「Eee PC」の予約受付を開始する。価格は4万9800円から。 - “199ドルノート”こと「Eee PC」が日本発売決定――予価は5万円前後
ASUSTeKは、“199ドルノートPC”として注目を浴びた低価格モバイルノートPC「Eee PC」の日本発売をアナウンスした。 - TAIPEIからフォトレビュー──ASUS「199ドルノートPC」&GIGA-BYTE「U60」
PCパーツのリポートが続くこのイベント。しかし、ベンダーが乱立する台湾だけあってノートPCも見逃せない。ここでは、一躍注目を集めるミニノートPCとUMPCを紹介しよう。 - 富士通のUltra Mobile PCを分解して、見た!――FMV-BIBLO LOOX U50WN
5月に登場した企業向けモデルに続き、富士通から個人向けのUltra Mobile PC(UMPC)が発売される。重量580グラムの小型PCに詰め込まれた中身を拝見した。 - 工人舎のミニPCを分解して、見た!――KOHJINSHA SH6シリーズ
「Intel Ultra Mobile Platform 2007」準拠のミニPCに生まれ変わった工人舎の「SH6」シリーズ。LOOX Uシリーズに続き、気になる中身をチェックした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.