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「げ! マジで!?」――高速電脳の閉店に周辺ショップも絶句業界の反応は……

2008年1月31日、秋葉原の老舗パーツショップ「高速電脳」が事実上倒産した。奇しくもこの日はPC-Successが倒産したちょうど1年後にあたるが、突然の出来事に周辺ショップは驚きを隠せない。

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「悪いウワサは聞かないショップだったのに」――惜しむ声が多数

1月31日の高速電脳。窓の奥にPCパーツが積まれているのが見える

 冷却パーツやマニアックなPCパーツの品ぞろえに定評がある「高速電脳」が、1月31日に事実上倒産した。

 同社のサイトには「1月31日木曜日は棚卸しのため、店舗および通販を休業とさせていただきます」と記載されているが、秋葉原の店舗前には代理人による告示書がはられ、店内には入れないようになっていた。告示書によれば、負債額がかさんだことで自己破産せざるを得ない状況と説明されている。

 あまりに突然の閉店。そして1月31日という日付は、ちょうど1年前に店をたたんだPC-Successを思い起こさせる。しかし、周囲のショップの反応はまったく違う。

 ある店員さんは「いきなりで驚きました。私も個人的に買い物をしていたショップなので、ショックです。安心できる優良店だったんですが……」と驚きを隠せない様子だった。

 また、高速電脳にほど近いオリオスペックの店長も「高速電脳の店員さんとは交流があったのですが、悪いウワサは聞かなかった。本当に寂しい限りです」ともらす。

 高速電脳がパーツショップ密集地から少し離れていることもあり、閉店の事実を知らなかった店員さんも多い。

 あるショップのベテラン店員さんは「げ! マジで!? ……あそこは大丈夫だと思っていたのに。体を大きくして経営する店舗が多い中で、高速電脳は小さい体をキープして堅実に売っていく姿勢を貫いていたから、多少苦しくなっても生き残れると見ていました。いや、本当にショックですよ」と語る。

 高速電脳の閉店を知った周辺ショップのスタッフたちは、初日ということもあって一様に驚きと落胆という反応ばかりだった。以前から閉店のウワサがあり、店を閉じた直後にも「ああ、やっぱり」という声が方々から聞こえたPC-Successとは対照的と言える。

 実際、31日夕方の時点では、高速電脳の店舗前に人が集まる光景もなく、近づいて告示書を読まないと異変に気づかないほど静まりかえっていた。

ドアにはられた告示書(写真=左)。17時30分現在も高速電脳のサイトにはアクセスできる(画面=中央)。高速電脳前。遠くからはただ休業しているように見える(写真=右)

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