“かゆいところに手が届く”日本発のオフィススイート――ジャストシステム「JUST Suite 2008」続報：今度のATOKはどうだ!?（3/3 ページ）

一太郎とSuiteNaviを取り上げた前回の記事に続き、今回はATOKや三四郎、花子、Agree、Shurikenといったソフトウェアを見ていこう。

[松井幹彦，ITmedia]

メーラーとPDF作成ソフトもバージョンアップ

複数のフォルダに届いたメールを1画面で表示できる「フォルダウォッチ機能」を搭載した「Shuriken 2008」の画面

　JUST Suite 2008には、前ページで解説したアプリケーションのほかに、メーラーの「Shuriken 2008」とPDF作成の「JUST PDF [作成・編集]」が付属している。

　前者のShuriken 2008は、自動仕分けされたメールの内容を一覧表示する「フォルダウォッチ」と呼ばれる機能の搭載が目玉だ。「受信箱の自動クリーンアップ」機能（未読メールを自動的に別フォルダに移動する）と組み合わせて利用すると、増え続けるメールを効果的に整理できるようになっている。また、保存されるメールアドレスや検索履歴、メーラーの設定内容などの個人情報を暗号化することで、セキュリティを向上させた。

　JUST PDF [作成・編集]は、「JUST PDF」シリーズとして3月7日に発売されるPDFソフトウェアで、JUST Suite 2008に先行で搭載されるものだ。JUST PDF [作成・編集]では、対応アプリケーション（一太郎2006以降、Word 2000以降、Excel 2000以降、PowerPoint 2000以降）に追加されるアドインボタンから、ワンクリックでPDFを作成できる。ただ、JUST PDF [作成・編集]で行える編集は、PDFファイルのページ単位での編集（分割と統合）のみとなる。

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　2007年にオフィススイートとして登場したJust Suiteだが、新バージョンでは多岐にわたってブラッシュアップが行われただけでなく、SuiteNaviでソフトウェア間のさらなる連携が図られている。今後も日本発のオフィススイートとして、かゆいところに手が届く“正常進化”を期待したい。

　最後に、JUST Suite 2008に含まれるアプリケーションと、2007 Microsoft Office systemとのデータ互換について、対応状況をまとめておこう。

ソフトウェア	一太郎	三四郎	Agree	花子
Office 2007	○	○	×（注1）	○（注2）
Office 2003	○	○	○	○

注1：2008年秋に対応モジュールを提供予定

注2：PowerPoint 2007形式（*.pptx）およびMicrosoft Officeグラフィックオブジェクトに対応