ハイエンドの性能をエントリークラスの価格で実現したフラッグシップノート──「FMV-BIBLO NX」:2008年PC夏モデル
FMV-BIBLOのフラッグシップの夏モデルは、「性能そのまま」「価格ひかえめ」で幅広いユーザー層の獲得を目指す。
富士通製ノートPCラインアップの最上位クラスとなる「FMV-BIBLO NX」シリーズは、2008年の夏モデルとして「NX/A90D」の1機種が登場する。春モデルは、ハイエンドとミドルレンジの2機種でラインアップを構成していたが、夏モデルでは1機種に集約された。
NX/A90Dの特徴は、17インチワイド液晶ディスプレイ(最大解像度1440×900ドット)、地デジ/地アナ放送サポート、Blu-ray Discドライブ搭載と、春モデルの上位機種で採用された機能を維持したまま、価格を抑えたのが特徴だ。実売価格は30万円前後になるとみられている。
CPUはCore 2 Duo T8100で動作クロックは2.1GHz、メインメモリは標準で2Gバイト(1Gバイト×2/PC2-5300)と、主要スペックは春モデルと変わらない。チップセットもグラフィックスコアを統合しないIntel PM965で、GPUは上位モデルに搭載されていたものと同じ、Mobility Radeon HD 2600(グラフィクスメモリは256Mバイト、HyperMemory対応で共有メモリを使って最大1024Mバイト)を採用する。
HDD容量は春の上位モデル(160Gバイト×2台)から250Gバイトの1台と減った(それでも、従来のエントリーモデルの160Gバイトより多い)。また、無線LANも、春モデルで対応していたIEEE 801.11nには対応せず、店頭モデルでサポートするのはIEEE 802.11a/g/bにとどまる。
富士通の直販サイト「WEB MART」限定で用意されるカスタムメイドメニューでは、Core 2 Duo T8300とCore 2 Duo T9300といった、店頭モデルより上位のCPUが用意されるほか、メモリ容量では2Gバイトと4Gバイト、HDD容量では160Gバイト、320Gバイト、500Gバイトと店頭モデルにはない構成が指定できるほか、Intel Turbo Memoryの搭載(容量は1Gバイト)、チューナーの有無、IEEE 802.11n(ドラフト2.0)が選択できる。
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
NXシリーズ | FMV-BIBLO NX/A90D | 2スピンドル | 低価格モデル | Core 2 Duo T8100(2.1GHz) | 2048MB | 250GB | Home Premium (SP1) | 30万円前後 |
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
NXシリーズ | FMV-BIBLO NX/A90D | 17インチワイド | 1440×900 | Intel PM965 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | ATI Mobility Radeon HD2600(256MB) | 地デジ/地アナ | 約4.8キロ |
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