「石を作り続けて40年」――ゴージャスなインテルイベント:古田雄介のアキバPickUp!(2/2 ページ)
アキバ・スクエアの広大なスペースを使い、インテルが夏のユーザーイベントを実施。Intel G45 Expressマザーやオーバークロックマシンなどをたっぷりそろえた。
4GHz超えは当然のオーバークロックデモが多数
メーカーブースではユニークな試みも見られた。参加者が多かったのは、情報蓄積型コミュニティサイトを運営するzigsowが提供する「CPU占い」。CPU占いは、名前を入力すると生まれながらに持っている「シンボルのCPU」が明かされるというゲーム。診断結果に基づいて、横に設置されているCPUツリーに願いごとを書いたラベルを張って、そのCPUを買えば夢が実現するそうだ。
そして、コアな自作ユーザーは、オーバークロックの世界保持者のNewbeetle氏とduck氏が担当する「オーバークロックライブデモ」に強い関心を寄せていた。Core 2 Extreme QX9770搭載マシンを用意し、どこまでクロックを上げられるか挑戦するという。初日の2日は4GHz前後にとどめ、3日に世界記録に挑戦するという。
また、ASUSTeKも自作のオーバークロックマシンを展示しており、こちらも人気があった。熱帯魚の水槽に使うポンプを利用した水冷マシンを組み、Core 2 Duo E8500を4.3GHz以上のクロックでの安定動作を披露。同社のスタッフは「事務所では4.5GHzまで余裕で動いていたのですが、会場はやや暑かったので、クロックを抑えました。自作PC用のアイテム以外にもPCに活用できることを伝えたいと思いまして」と、“DIY魂”をアピールした。ちなみに、デモに使った水槽用ポンプは3万円以下で購入できるものだ。
各ブースが盛り上がるかたわら、メインステージでは、豪華ゲストが終日観客を楽しませていた。2日は、自作PC好きで知られる声優の古谷徹氏が登場し、自らがマウスコンピュータの組み立て工場を訪問するリポートビデオを放映。古谷氏は「ライブで肋骨を骨折して、療養中でひまだったときにパソコンに興味を持ちました。最初はMSXでしたね」と、PCにはまったいきさつを語り、ファンを喜ばせていた。
また、後半にはマジシャンのマギー審司氏のマジックショーを用意。テレビでもおなじみの軽妙なトークとマジックで、PCに詳しくない層でも楽しめる場を作り上げていた。
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