“小っちゃい”のが人気だった7月のアキバ:5分で分かった気になる、7月のアキバ事情(4/4 ページ)
7月は1万円前後のmini-ITXマザーが次々と投入されるなか、流通量の少ないAtom搭載ノートが注目を浴びた。一方、AMDとNVIDIAのGPU対決でも大きな逆転劇が起きている。
RADEON HD 4800シリーズが好調、競合製品は値下げで対抗
6月中にNVIDIAとAMDの新型GPUを搭載したグラフィックスカードが登場し、どちらも好評を博した。しかし、それぞれが潤沢に出回るようになった7月、それまで店頭で全体的に高いシェアを誇っていたGeForceをRADEON勢が追い抜くようになっている。その好調ぶりを反映してか、AMDが7月13日に開催したユーザーイベント「納涼 AMD祭り」では、RADEON HD 4800シリーズを主役に据えていた。
RADEON HDの上位GPU「4870」を搭載するグラフィックスカードは3万6000円前後で登場し、そのコストパフォーマンスの高さから、CrossFireを構築するために2枚買いするユーザーが続出。7月中旬に同GPU搭載カードを20本在庫していたあるショップは「それでも今はRADEON HD 4870カードが一番売れているので、1〜2日で売り切れてしまう」と語っていたほどだ。
一方のNVIDIAの上位GPU「GeForce GTX 280」搭載カードは、発売当初8万円台がほとんどだったが、中旬以降はショップレベルで大幅な値下げが行われている。例えば、7月18日には、GALAXYの「GF PGTX280/1GD3」はTSUKUMO eX.で4万9980円の値が台数限定でつけられていた。下位のGeForce GTX 260搭載カードも全体的に値下がりしており、当初5万円が主流だったが、8月初旬現在は3万円以下から選べるようになった。
この状況を受けて、ある店員さんは「これまでのパワーバランスが逆転した。現在は完全にRADEON側の勝利だね。GeForceは一世代前の9000シリーズが低価格で販売され、比較的好調に売れているけど、最新モデルでの負けを取り戻すまでには至ってない。次のハイエンドGPUが登場するまでは、この構図が続きそうだね」と語る(関連記事:「ボロ勝ち、嫌い!」――GeForce GTX 280大幅値下げでショップ涙目)。
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