検索
ニュース

「複雑すぎてお手上げ」――ショップも困惑気味のグラフィックスカード市場古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)

RADEON HD 4830搭載カードが登場し、進化版のGeForce GTX 260カードが一般化してきた。GPU市場はラインアップが充実し、目的にぴったりフィットするモデルが選べるようになっているのだが……。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

電源ユニットに「軽さ」という新しい指標?

タオエンタープライズ「SilentCool」シリーズ

 ラインアップがますます細分化されていくグラフィックスカードだが、その背景には市場全体の好調な売れ行きがあるという。パソコンショップ・アークは「メーカーのメリットがなければ、いちいち新しいラインアップを増やしませんからね。グラフィックスカードも、2〜3年前はゲーマーなどのこだわり派だけが買っていたのが、今は基本パーツ化しています。それだけ売れているのは確かです」と語る。

 その流れで、電源ユニットを選ぶ指標も変わってきているという。TSUKUMO eX.が11月23日に入荷したタオエンタープライズの「SilentCool」シリーズは、その端的な例だ。

 入荷が確認できたSilentCoolシリーズは3種類。定格550ワットの「TOP-630C」と、定格450ワットの「TOP-530C」、定格350ワットの「TOP-430C」で、それぞれの価格は8000円弱、6500円弱、5000円弱となる。「基板回路にICチップを多用したことで、全体的に軽量化したのが特徴のようです。電源ユニットに“軽さ”という新しい指標を加える前衛的なアイテムですね」(同ショップ)とのこと。

 しかし、ユーザーの評価を得ているのは、その前衛ぶりではなく、+12ボルト回路の最大電流だとか。TOP-630Cは40アンペア、TOP-530Cは35アンペア、TOP-430Cは28アンペアとなっている。「グラフィックスカードの補助電源とCPUは+12ボルトを使います。いくら定格電力が高くでも、この部分が貧弱だとハイスペックなグラフィックスカードがうまく動作しない場合もある。定格600ワットクラスでも30アンペア程度が上限になることもありますが、SilentCoolは低価格ながらも十分なスペックを確保しています。私どもも、パーツ一式を買われる人に安心してすすめられますね」とのこと。

 同店では、電源ユニットの価格表に、+12ボルト電流の上限も記載している。補助電源つきのグラフィックスカードを買う際は、要チェックだ。

SilentCool 630 TOP-630C(写真=左)。SilentCool 430 TOP-430C。「完成したマシンが気持ち軽くなるので、場所を移動するにも便利です」(TSUKUMO eX.)とのこと(写真=中央/右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る