アルミユニボディの17インチMacBook Proが登場:バッテリー駆動が最長8時間に
アップルがアルミ筐体のユニボディデザインを採用した17インチMacBook Proを発表した。17型ノートでは世界最小、最軽量。バッテリー駆動時間は最長で約8時間に延びた。
アップルは1月7日、17型ワイド液晶を搭載した「MacBook Pro」の新モデルを発表した。2008年10月に登場した15.4型ワイドのMacBook Proと同じく、アルミのユニボディデザインを取り入れ、NVIDIA製チップセットをベースとしたアーキテクチャに刷新されている。
基本スペックは、CPUに2.66GHz駆動のCore 2 Duo、4GバイトのDDR3 SDRAM(最大8Gバイト)、HDD容量が320Gバイト(5400rpm)、光学ドライブにスロットローディング式の8倍速SuperDriveを搭載する。1920×1200ドット表示に対応した17型ワイドのLEDバックライト液晶は、視野角が上下120度/左右140度、コントラスト比700:1、色域は前モデルに比べて60%拡大した。グラフィックス機能は、チップセット内蔵のGeForce 9400Mと外付けGPUのGeForce 9600M GTを切り替えられる仕様で、パフォーマンスとバッテリー駆動時間の優先度によって使い分けることができる。なお、ワイヤレス接続環境下でのバッテリー駆動時間はGeForce 9400M利用時で最長約8時間、GeForce 9600M GT利用時でも約7時間と従来モデルに比べて2〜3時間ほど延長した。ただし、ボディの薄さを維持するためにバッテリーの着脱は行えない構造になった(充電サイクルは1000回)。
インタフェースは、本体の左側面にMagSafe対応のACアダプタ接続端子、ギガビット有線LAN、FireWire 800ポート、3基のUSB 2.0、Mini DisplayPort出力、音声入力/出力(光デジタル対応)、ExpressCard/34、そしてバッテリーインジケータランプが並ぶ。また、無線ネットワーク機能としてAirMac Extreme Wi-Fi(IEEE802.11nドラフト準拠)とBluetooth 2.1+EDRのワイヤレス通信機能を備えるほか、液晶上部にはiSightカメラを内蔵する。4本指スワイプなどのマルチタッチに対応するトラックパッドも15インチモデルと同様だ。
本体サイズは393(幅)×267(奥行き)×25(高さ)ミリ、重量は約2.99キロ。従来モデルに比べて0.9ミリほど薄くなり、重さも90グラム軽くなっている。OSはMac OS X v10.5“Leopard”。なお、BTOオプションには、2.93GHzのCore 2 Duo(+3万4650円)や256GバイトのSSD(+10万3950円)、アンチグレアの液晶ディスプレイ(+5670円)、バックライト付きのUSキーボードなども用意されている。
気になる価格だが、米Appleの発表では2799ドルとなっているものの、日本のApple Storeの価格は31万8800円で、現在の円相場を考えるとかなり高い印象だ(出荷予定は3〜4週)。もっとも、前モデルとの比較では据え置かれており、スペックアップした分だけコストパフォーマンスは向上している。
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