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アップル創業者が黒いタブレットMacを発表Macworld Conference & Expo 2009(2/2 ページ)

Macworld Expoの初日、展示会場はアップル創業者のスティーブによる新しいタブレット型Macの発表で沸き立った。日本語対応の手書き文字認識も搭載。

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日本語にも対応した手書き認識を搭載

 MacBook Proのすべての特徴に加え、ModBookシリーズでは標準のGPSなども搭載し、キーボードをなくした分だけ本体の厚さは数ミリ分薄くなった。また、液晶の周囲のベゼル部分にはバッテリー残量のインジケータなども用意。液晶面を見るだけで、マシンに関するすべての情報が分かるようになっている。

 もちろん、SynergyTouchを始めとするModBookの操作を快適にする4つのQuickAppも搭載されており、Mac OS Xはもちろんだが、Windows Vista Business Editionで動作するモデルも用意される。

 実際、これまでのModBookもWindowsマシンとして使う人や、Mac OS 9マシンとして利用する人がそれなりにいたようだ。ただし、ModBook ProはインテルCPU搭載マシンということもあり、Mac OS 9は動作しない。

 さて、ModBookで3つめに多いリクエストは「手書き文字認識の向上」だ。これまでのModBookは、手書き文字認識技術としてMac OS Xに組み込まれた「InkWell」という技術を採用していたが、これは非常に精度が低く、しかも欧文にしか対応していなかった。

 そこでアクシオトロンは新たにビジョン・オブジェクトの「MyScript」という技術のライセンスを受け、非常に精度が高く、日本語を含む21カ国語に対応した手書き文字認識エンジンを採用した。

 イベントでは、ここでスティーブ・ウォズニアック氏が登壇し、アクシオトロンと関わるようになった経緯を紹介した後、アップルのNewtonを振り返った。「昔、Newtonでは、画面に“meet bob at lunch”のように、好きなことを書き込むと、Newtonがそれを認識して、自動的にカレンダーに書き込んだりしてくれていた」と彼は語る。その後、新たにMyScriptを搭載したModBookを使って、これと同様なことが可能になることを自ら実演した。

 ウォズ氏は、チャットで受信したApple IIの画像にサインして送り返したり、送られてきたメールの書類に署名して送り返したりといった操作がタブレットで簡単に行えることを披露した後、文字で命令を書き込み、認識させ、デスクトップ背景の変更などを行うデモも披露してみせた。

日本語にも対応した手書き文字認識エンジン「MyScript」を採用。ウォズ氏自らがデモを行った

 赤いデスクトップ画面、緑のデスクトップ画面、青いデスクトップ画面と順番に切り替えて行くと、最後の青いデスクトップ画面が、Windowsのブルースクリーンというオチありのデモだった。

手書き文字を命令として認識させるデモでは、デスクトップの背景色を変えていく様子を披露した。最後はWindowsのブルースクリーンというジョークも

 ModBook Proや新しいModBook用ソフトウェアへのアップグレードは、このExpoを期にすでに受注を開始した。ModBook Proの価格は、アクシオトロンから完成品を買う場合は4999ドルから、自前のMacBook Proを改造してもらう場合は改造費3049ドルから。ModBookの価格は2249ドルからとなっている。

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