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極薄軽量の「VersaPro UltraLite タイプVS」、本当に“仕事道具”に適するかジミで結構、お仕事だいすき(4/4 ページ)

「VersaPro UltraLite タイプVS」は、極薄軽量で“Netbookキラー”な仕様が特徴のビジネス向けPCだ。本当に「仕事道具」に適するのかを確かめる。

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photo タイプVSのMバッテリー(左)とLバッテリー(右)

 タイプVSは、7.2ボルト/2900mAhのリチウムイオンバッテリーM(2セル/110グラム)が標準で付属し、オプションで7.2ボルト/5800mAhのリチウムイオンバッテリーL(4セル/220グラム)を用意する。Windows XP Professional使用時におけるカタログ値の駆動時間は、Mバッテリーが約4.1時間、Lバッテリーが約8.2時間となる。

 Windows XP使用時の実駆動時間は、電源設定“標準”をベースに無線LAN(IEEE802.11g)を有効とし、BBench V1.01(海人氏作)でWeb巡回(60秒間隔)とキーストローク出力(10秒間隔)をオンにして計測した結果、Mバッテリーは2時間23分、Lバッテリーは5時間15分となった。

 対してタイプVCのMバッテリー駆動時間は上記と同条件で4時間42分となり、さらに容量が倍となるLバッテリーも用意する。このLバッテリーを用いれば、1本のバッテリーで駆動する時間はタイプVCが勝る。ただ、タイプVSはボディはもちろん、バッテリーそのものもセル数が少ない分軽量なので、バッテリーを1つ余分に携帯しても過度な負担がかからないのはメリットの1つ。やはり外出先や会議などで1日に数回バッテリーで駆動するシーンが多いなら、Lバッテリーを用意しておくと安心だ。本体購入時であれば、Lバッテリーへの変更でプラス4600円と、なかなかお得な価格設定になっている(Lバッテリーは2009年7月末より出荷予定)。



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 タイプVSは、パフォーマンスこそ確かにNetbookなみだ。ただし利用シーンを「仕事道具」に特化するなら、薄型軽量、“普通”の解像度、SSD、そこそこのバッテリー駆動、そして価格──このような多くの特徴が光る。業務でノートPCを携帯するビジネスコンシューマーやNetbookの導入をとどまっていた個人ユーザーはもちろん、社員用クライアントPCのリプレースを考える企業担当者にも一考してほしいPCだと言えそうだ。


「Windows 7の優待アップグレード」は残念ながら……

 NECは、個人向けPC(ノートPC「LaVie」シリーズとデスクトップPC「VALUESTAR」シリーズ)の「Windows 7 優待アップグレードキャンペーン」を行うが、法人向けとなる「VersaPro」シリーズは(2009年6月26日現在)対象とならない。現時点では、今回取り上げたVersaPro UltraLite タイプVSを個人用として購入する場合であっても、Windows 7の優待アップグレードが受けられないことに注意したい。「実施するか否か、および実施するならばいつ頃から──を含めて現在検討中」(NEC)とのことだ。

 ちなみに日本HPデルなどは、(個人向けシリーズとは優待販売価格が異なるメーカーもあるが)法人向けモデルも優待アップグレードの対象としているので、今後、実施する可能性はゼロではないと思われる。



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