ウェスタンデジタル、20%小型になった外付けHDDユニットをアピール
ウェスタンデジタルは、2009年10月中旬に日本出荷を予定している外付けHDDユニットの「My Book」「My Passport」シリーズの製品説明会を行った。
Windows 7もSnow Leopardもおまかせな外付けHDDユニット
今回紹介された外付けHDDユニット「My Book」「My Passport」の2009年モデルは、いずれもUSB 2.0接続で、My Bookシリーズは3.5インチHDDを、My PassPort シリーズは2.5インチHDDを内蔵する。それぞれのラインアップには、対応するOSによってWindows向けの「Essencal」シリーズとMac向けの「for Mac」が用意される。Essencalシリーズの対応OSはWindows XPシリーズとWindows Vistaシリーズ、そして、Windows 7シリーズでも利用できる。内蔵するHDDは工場出荷状態でNTFSにフォーマットされる。for Macシリーズの対応OSは、Mac OS X Tiger、Mac OS X Leopard、Mac OS X Snow Leopardで、内蔵するHDDは工場出荷状態でHFS+Journalにフォーマットされる。
内蔵するHDDの容量は、My Book Essencalが500Gバイト/750Gバイト/1Tバイト/1.5Tバイト/2Tバイト、My Book for Macが1Tバイト/2Tバイト。また、My Passport EssencalとMy Passport for Macでは、320Gバイト/500Gバイト/640Gバイト、その大容量ラインアップになるMy Passport SEで、750Gバイト/1Tバイトとなる。
見ただけですべてが把握できるWD SmartWare
ウェスタンデジタルでは、2009年モデルの特徴として、標準で用意されるユーティリティソフトの充実した機能を挙げている。説明会では、「WD SmartWare」で利用できるバックアップ、リストア、セキュリティ設定の機能がライブデモで紹介された。
WD SmartWareの特徴としてウェスタンデジタルは、視覚的にドライブの状態を把握できるUIや自動で定期的に行えるバックアップ設定、簡単に行えるリストア作業、256ビット長ハードウェア暗号を設定できる強力なセキュリティ機能を挙げている。ユーザーは自分が行っている作業の内容や進捗を分かりやすいアニメーションで確認できるほか、バックアップ元とバックアップ先のストレージに保存されているデータとその容量、バックアップの進捗などを一目で把握できる。
製品説明会では、ウェスタンデジタルジャパン代表取締役社長の金森苧氏が、同社の業績についても説明した。金森氏は、厳しい経済状況で競合のHDDメーカーは軒並み赤字決算となる中、ウェスタンデジタルは早期からリストラに取り組んで、黒字を出しているなど、同社の業績が順調であることをアピールした。また、好調の要因については、3.5インチHDDが堅調であったことに加えて、2.5インチHDDの売り上げた大きく伸びたことを挙げたほか、Netbookブームや外付けHDDの売り上げも追い風になったと説明している。
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