よしいけっ!最強の「Alienware」で突き抜けろ!──デスクトップPC編:チキュウジン、Alienware、カエカエ(2/2 ページ)
むちゃくちゃ最強スペックのPCがほしい!と思ったそこのあなた。それならもう、AlienwareのデスクトップPCしかないでしょうよ。
出でよ巨漢!Alienwareの本質をここに見る「Alienware Area-51」
Alienware Auroraは、microATXフォームファクタを採用することで、“Alienwareとしては”コンパクトな日本の住居事情にマッチしたラインアップだが、パフォーマンスを追及するユーザーなら、巨大なタワー型ケースが放つオーラには抵抗できないだろう。Alienware最強のラインアップといえるタワー型シリーズ「Alienware Area-51」に採用されたケースは、ATXフォームファクタを使い、1100ワットの電源ユニットを搭載する。Alienware Aurora ALXと同様にシステムの負荷に合わせてケース天面に組み込んだエアダクトを自動で開閉したり、ケースに埋め込まれたイルミネーション用LEDの色や点滅パターンを細かく設定できるユーティリティ「Alienwareコマンドセンター」を導入するなど、ハイパフォーマンスを発揮するだけでなく、LANパーティーのゲームイベントで相手を威嚇する機能も忘れていない。
PCケースでユニークなのがHDDベイの配置だ。マザーボードを取り付けるボードの裏面にあたるサイドパネルを開くと、6基のHDDベイが一面に配置されている。HDDの天面が手前に見えるように実装するため、そのさまは、まるでタイルのようだ。また、ケース内部には、バッテリー付きのLEDが各所に取り付けられているのも特徴だ。概して、タワー型のような大きなPCケースになると、内部が暗くてネジ穴などを確認できないことが往往にしてある。PCにイルミネーション用のLEDが組み込まれている場合もあるが、メンテナンス中は電源を落としているため、それらの照明を利用することもできない。しかし、Alienware Area-51のケースは、作業用照明に使うLEDを各所の設け、それらを専用のバッテリーを使って電源オフのときでも利用できるようにしている。
Alienware Area-51で用意されるパッケージは“ベーシック”と“プレミアム”の2種類で、どちらもCore i7-9xx(Bloomfield)を搭載するIntel X58 Express基幹のシステムだ。ただし、Alienware Area-51では、定格動作クロック3.33GHzのCore i7-975 Extreme Edition(Core i7-975 EE)にオーバークロックを施して3.6GHz動作にした構成も選べるのが特徴だ。
BTOで用意されるグラフィックスカードの構成はベーシックパッケージで、1枚構成ならRadeon HD 5870、GeForce GTX 285のシングルGPUカード、Radeon HD 5970、GeForce GXT 295のデュアルカードが用意されるだけでなく、マルチGPU構成の選択肢では、Radeon HD 5870、GeForce GTX 285の2枚組み以外に、Radeon HD 5970、GeForce GTX 295を2枚組みにした“クアッドGPU”構成も選択可能だ。さらに、プレミアムパッケージでは、1枚構成の選択肢がRadeon HD 5970とGeForce GTX 295のみと、マルチGPU構成に限られる。シングルGPU構成で十分というユーザーは、ベーシックパッケージからカスタマイズすることになるだろう。
なお、メモリの選択肢はベーシックパッケージもプレミアムパッケージも2Gバイト×3か4Gバイト×3から選ぶことになる。最大メモリ容量がAlienware Aurora ALXより少ない12Gバイトとなることに注意したい。
これ以上は望めないハイエンド構成なら「Alienware Area-51 ALX」
Alienware Area-51の最上位パッケージともいえるのが「Ailrenware Area-51 ALX」だ。巨大なケースや天面が自動で跳ね上がってエアフローを調整できるギミック、イルミネーションLEDのコントロール、1100ワット電源ユニットの搭載などはAlienware Area-51と共通だが、BTOで用意されるシステム構成はさらにパワーアップしている。
CPUでは、Core i7-9xxとIntel X58 Expressで構成されるのは同じだが、Alienware Area-51 ALXでは、定格動作のCore i7-960とCore i7-975 EE以外に、Core i7-975 EEにオーバークロックを施して、3.73GHz、もしくは3.86GHz動作に設定した構成も選択できる。さらに、メモリの選択では、容量こそ2Gバイト×3と4Gバイト×3と最大12Gバイトにとどまるが、DDR3-1333メモリだけでなく、DDR3-1600のオーバークロック仕様が用意される。
なお、グラフィックスカードの選択は2枚組み構成でAlienware Area-51のプレミアムパッケージと共通だが、1枚構成で用意されるのがGeForce GTX 295だけと微妙に異なるので注意したい。
Alienware Area-51自動放熱機構 (表示されない場合はこちらから) |
Alienware Area-51 内部LED (表示されない場合はこちらから) |
優先パーツ別のお勧めパッケージはこれだ
Alienwareデスクトップラインアップの多岐にわたるパッケージとそこで選べるCPU、グラフィックスカード、メモリの選択肢を紹介してきたが、最後に、ユーザーが重視するパーツごとに、カスタマイズのスタートに選ぶパッケージを挙げていこう。
CPU性能重視派
CPUのパフォーマンスを求めるなら、Core i7-975 EEに独自のオーバークロック設定を施したAlienware Area-51 ALXに尽きるだろう。なお、“Lynnfield”CPUを選択したいなら、Alienware Auroraの「ベーシックパッケージ」か「プレミアムパッケージ」に限られる。
グラフィックスカード性能重視派
マルチGPU構成のパフォーマンスを優先するなら、クアッドGPU構成を選べるAlienware Area-51のすべてのパッケージ、もしくはAlienware Area-51 ALXになる。1枚構成でパフォーマンスを重視するなら、デュアルGPU搭載グラフィックスカードを選ぶことになるが、こちらは、Alienware Auroraの「ベーシックパッケージ」と「プラチナパッケージ」以外のすべてと選択肢は広い。なお、シングルGPU構成を選ぶ場合は、Alienware Auroraの全パッケージとAlienware Aurora ALXの「ベーシックパッケージ」「タワー オブ アイオン認定 推奨モデル」、Alienware Area-51の「ベーシックパッケージ」に限られるうえ、Alienware Aururaの「ベーシックパッケージ」「プラチナパッケージ」のシングルGPU構成はRadeon HD 5870だけなので注意したい。
メモリ容量重視派
システムメモリの容量を重視するユーザーで、Alienware Auroraを選択する場合は、下位クラスになる「ベーシックパッケージ」「プラチナパッケージ」が上位パッケージより選べるメモリ容量が多くなることに注意したい。また、AlienwareのデスクトップPCラインアップで最も多いメモリを搭載できるのが、巨大なAlienware Area-51シリーズではなく、コンパクトなAlienware Aurora ALXであることにも注意が必要だ。
なお、最大容量という意味では最上位モデルのAlienware Area-51 ALXも12GバイトとAlienware Aurora ALXの24Gバイトに届かないが、こちらは、DDR3-1600の選択肢が用意されているので、オーバークロックを重視するユーザーに適しているだろう。
ユーザーそれぞれに適したパッケージをベースに、グリグリガリガリとカスタマイズして「地球外のパフォーマンス」をぜひ堪能していただきたい。
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