MSI、“Intel 6シリーズ搭載マザーボード”の実売予想価格を公開:少しずつどんどんどんどん!
エムエスアイコンピュータージャパンは、2011年に登場するIntel 6シリーズチップセット搭載マザーボードの概要と実売予想価格を公開した。
「H67MA-E43」「P67A-C43」のサンプルボードも公開
MSIが店頭販売を予定しているIntel 6シリーズチップセット搭載モデルは、こちらで紹介したように4モデルが予定されている。
「P67A-GD65」はIntel P67 Expressチップセットを搭載するマザーボードの最上位モデルとなる。実売予想価格は1万8800円の見込み。その下位モデルとなるのが「P67A-GD55」だ。実売予想価格は1万5880円とみられる。同じIntel P67 Expressを搭載するラインアップには「P67A-C43」も登場する。実売予想価格は1万3800円となるもよう。また、Intel H67 Expressチップセットを搭載するモデルとして、micro ATXフォームファクタ対応の「H67MA-E45」が登場する。実売予想価格は1万1800円の見込みだ。
Military Class 2とOC Genie IIの概要も
Intel 6シリーズチップセットを搭載する次期主力マザーボードで、MSIは長寿命と安定動作、高い信頼性を実現する「Military Class II」と、オーバークロック自動設定機能の新バージョン「OC Genie II」を特に訴求する。
すでに、現行ラインアップで「Military Class」をアピールしているが、この構成要素のうち、チョーク部材を従来のIcy ChokeからSuper Ferrite Choke(SFC)に変更した。最大供給電流を30%増、電力効率を10%向上させることで、さらなる長寿命とオーバークロック耐性を実現するという。
「OC Genie II」では、OC Genieと同様にシステムの自己診断とそれに基づく安定動作が可能なオーバークロック設定を自動で行うほか、メモリやCPUに統合されたグラフィックスコアのクロックアップにも対応する。
そのほか、Unified EFIを導入した「Click BIOS」や現行のマザーボードでも採用されている「Active Phase Switching」(APS)、DrMOS、USBインタフェースで定格の3倍となる1.5A供給が可能なSuper Chargerなどが引き続いて導入される。
MSIが説明会場に展示した資料によると、いずれのモデルもCPUソケットにLGA1155を搭載してメモリスロットはDDR3の1333MHzと1066MHzのほか、独自のオーバークロック設定で2133MHz、2000MHz、1800MHz、1600MHzのそれぞれに対応するとしている。
P67A-GD65とP67A-GD55、H67MA-E45のマザーボードレイアウトと実装しているオンボードチップ、スイッチ、インタフェースについては、すでに掲載したフォトレビューと情報公開記事で紹介した通りだ。今回、発表会場では、「P67A-C43」のサンプルボードが登場したほか、OEM限定モデルでリテール市場には投入しない「P67A-S40」と「H67MA-S01」が展示されていた。
2011年に目指す「マザーボード3位とグラフィックスカード2位」
説明会では、日本市場における2010年の実績と2011年の事業目標も紹介された。マザーボードとグラフィックスカードの2010年における販売台数実績は、どちらも2009年を上回り、特に8〜10月にかけて急激な伸びを示したという。
2011年では、Intel 6シリーズチップセットを搭載したマザーボードを迅速に投入するほか、ゲーミング市場への取り組み、オリジナルクーラーを搭載したグラフィックスカードラインアップの充実、ローエンドグラフィックスカード市場への参戦、そして、“CPUを搭載したマザーボードとMini-ITXフォームファクタメインで投入することを掲げている。
具体的な数値目標としては、マザーボードでは25万枚の出荷とBCNシェアランキング3位の奪還(現在4位)、グラフィックスカードでは15万枚の出荷とBCNシェア2位の奪取を示した。
関連記事
- MSIの「P67A-GD65」「P67A-GD55」であそこのヒートシンクを外してみた
ASUS、MSIと11月中旬からIntel 6シリーズチップセット搭載マザーボードの情報が少しずつ公開されている。今回はMSIマザーボードで“あれ”を見せてしまおうか。 - MSI、“Intel 6シリーズ”チップセット搭載“次世代”マザーボードを公開
2010年の秋も深まり、マザーボードベンダーの動きがあわただしい。MSIも“Intel 6シリーズ”チップセット搭載次世代モデルの仕様と製品画像の一部を明らかにした。 - 「P8P67 Deluxe」をなめるようにチェックする
ASUSが11月15日に公開した“Intel P67搭載”マザーボードのハイエンドモデルを某所にてガッツリと撮影。まずは、見て分かったこと“だけ”を報告しよう。 - ASUS、“Intel P67”“Intel H67”搭載マザーを公開
ASUSは、今後投入を予定している新製品ラインアップの名称とサンプルボードを公開し、それらの製品に導入する予定の新機能について紹介した。 - 直前! MSI「P55A Fuzion」を画像でチェックする
「手軽に異種混合マルチGPU環境で遊べる!」と期待のモデルが、“予想に反して”夏休みに登場する。まずは、入荷したばかりの「姿」から紹介しよう。 - MSI、USB 3.0搭載のX58採用ATXマザー「X58A-GD65」など2製品
エムエスアイコンピュータージャパンは、Intel X58チップセットを採用したATXマザーボード「X58A-GD65」など2製品を発表した。 - MSI、COMPUTEX TAIPEI 2010の展示ブースを日本で再現
MSIが、6月26日に秋葉原で「お客様大感謝祭」を行った。会場には「3DMark 11」のデモや、立体視対応PCの体感コーナー、日本初公開のPCパーツが並んだ。 - まだまだ気になる! Taipeiで見かけたPCパーツ
もう1週間も前の話だったのかと、個人的にびっくりしていたりするCOMPUTEX TAIPEI 2010。まだまだ、伝えきれていないことをここで一気に紹介だ。 - 「P67」「H67」「H65」あたりがきそうな「Intel 6シリーズ」チップセット
インテルが“新世代チップセット”を発表しなくなった代わりに“次世代チップセット“搭載マザーが登場するCOMPUTEX TAIPEI。2010年は“Intel 6”をチェックだ! - MSI ブースで、もう1つの「Wind Pad」と「次世代」マザーの謎な機能をチェックする
COMPUTEX TAIPEI 2010でMSIが公開したタブレットマシンには“もう1モデルの兄弟”がいる。その正体と、「次世代」マザーボードの気になるボタンを紹介する。 - インテルのセッションで姿を見せた「Intel 6シリーズ」マザー
インテルは基調講演とPCクライアントセッションで「Sandy Bridge」「デュアルコアAtom」「Oak Trail」をアピール。次世代マザーも“さりげなく”登場した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.