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MSIブースで、もう1つの「Wind Pad」と「次世代」マザーの謎な機能をチェックするCOMPUTEX TAIPEI 2010(1/2 ページ)

COMPUTEX TAIPEI 2010でMSIが公開したタブレットマシンには“もう1モデルの兄弟”がいる。その正体と、「次世代」マザーボードの気になるボタンを紹介する。

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 MSIがCOMPUTEX TAIPEI 2010で披露した数々の新世代製品の中から最もインパクトを与えたものとして、タブレットデバイスの「Wind Pad」とコンセプトモデルのノートPC「Sketch Book」は外せないだろう。Wind Padについては、開催前日に行われたプレスセッションで明らかにされた情報を紹介しているが、そのときに詳細が不明だったハードウェアスペックと、“もう1つ”のWind Padに関する情報をここでまとめてみたい。

 また、展示ブースには“忘れちゃいけない”PCパーツも多数展示されていた。特に2010年の年末に登場が予定されているインテルの次世代CPU「Sandy Bridge」に対応するといわれている未発表の「Intel 6 シリーズ」チップセットを搭載したマザーボードのサンプルが、MSIでも展示しているが、そこには、従来からあるMSI製のハイエンドマザーボードで導入されてきたオーバークロック機能以外に、「正体不明」なスイッチが実装されていた。ここでは、そのサンプルの姿もチェックする。

AndroidなWind Padは“新世代Tegra”を採用する

 Wind Padには、同じ10.1型ワイドのマルチタッチ対応液晶ディスプレイを搭載したスレートタイプのタブレットデバイスながら、CPUにAtom Z530(TDP2.4ワット、動作クロック1.66GHz)と搭載して、OSにWindows 7 Home Premiumを導入した「Wind Pad 100」のほかに、CPUにデュアルコアARMを統合したNVIDIAの「新世代Tegra」を採用してOSにAndroid 2.0を導入した「Wind Pad 110」が用意される。

 Wind Pad 100のハードウェアスペックは、メインメモリ容量がDDR2 2Gバイトで(メモリスロットは1基)、データストレージにはシステム基板にオンボードで実装する512Mバイトのフラッシュメモリと、32GバイトまでのSDHCカードを利用できる。さらに、オプションとして32GバイトのSSDの搭載も可能としている。

 無線接続は、IEEE802.11 b/g/nのほかに、3Gデータ通信モジュールも内蔵できる。また、有効画素数130万画素のWebカメラとGPSモジュール、加速度センサーも組み込み可能だ。このほか、ボディに搭載されたインタフェースにはUSB、mini USB、Mini HDMI、SDメモリーカードリーダー、SIMカードスロットがある。

 ボディサイズは274(幅)×173(奥行き)×16.6ミリでバッテリーを搭載したときの重さは約800グラムとされている。また、この状態でバッテリー駆動時間は約8時間になるという。

 一方で、NVIDIAの新世代Tegraを採用したWind Pad 110のハードウェアスペックは、重さは800グラムより少なく、バッテリー駆動時間はWind Pad 100の2割増しといわれている。Wind Pad 100が10時間のバッテリー駆動が可能なので、Wind Pad 110は12時間の駆動が可能ということになる。

 展示されていたサンプルでは、本体搭載のインタフェースとして、mini USB×2、Mini HDMI、SDメモリーカードリーダーを備えていた。また、無線接続もIEEE802.11 b/g/nに対応するという。

MSIが公開した“もう1つの”タブレットデバイス「Wind Pad 110」はNVIDIAの新世代Tegraを採用し、OSにはAndrid 2.0を導入する(写真=左)。展示機は開発途上の初期バージョンであったため、タッチパネル操作は限定的に対応していた(写真=右)

Wind Pad 100とWind Pad 110はボディラインなどデザインが異なる。Wind Pad 110の前面は、左右の両端が前に跳ね上がるようになっているのが特徴だ。底面にはステレオスピーカーを搭載する(写真=左)。側面にはmini USBが左右2基、Mini HDMI、SDメモリーカードリーダーを備える

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