Core i5+128GバイトSSD搭載の13.3型Ultrabookが8万円切り――「HP Folio 13-1000」に迫る(前編):これは、お値段以上か?(2/2 ページ)
HP初のUltrabook「HP Folio 13-1000」が日本上陸。ワールドワイドでPCを多数展開する同社らしい手堅い作りと低価格が魅力の1台だ。2回に渡ってレビューをお届けする。
1366×768ドット表示の13.3型ワイド液晶を装備、サウンド面にもこだわり
液晶ディスプレイは13.3型ワイド、解像度は1366×768ドットと標準的だ。液晶パネルは光沢仕様なので、設置場所によって映り込みは発生する。輝度は11段階に調整でき、最大輝度はかなり明るい。黒の締まりはもうひとつで、色味はややあっさりしているが、モバイルノートPCとして視認性は及第点といえる。ノートPC用のTNパネルなので、上下方向の視野角はやや狭いが、液晶ディスプレイのチルト角度を正しく調整すれば問題ない。
サウンド面にもこだわっており、内蔵ステレオスピーカーの容量不足を補うため、高音質化技術の「Dolby Advanced Audio」を組み合わせている。実際、薄型軽量ノートPCの内蔵スピーカーとしてはかなり音量が大きく、この手の製品のスピーカーにありがちなチープさはない。Ultrabookではスピーカーが底面側に内蔵され、ボディ表面に開口部がないような製品もあるが、HP Folio 13-1000はスピーカーを液晶ディスプレイのヒンジ部に内蔵しているため、こもった感じがしないのもポイントだ。
使いやすい「浮き石型」キーボードとクリックパッドを装備
キーボードは同社が「浮き石型」と呼ぶアイソレーションデザインを採用する。主要キーのキーピッチは約19×19ミリ、キートップは約15×15ミリ、キーストロークは約1.7ミリと十分なサイズだ。キートップが白く光る視認性の高いキーボードバックライトを装備しているのはありがたい。
最上段のF1〜F12キーは、ディスプレイ輝度やキーボードバックライト、音量、無線通信、外部ディスプレイ出力、ヘルプのショートカットキーになっており、fnキーと同時に押すことでファンクションキーとしての機能を利用できる(BIOSセットアップでfnキーと同時押しでショートカットキーを使うように設定変更も可能)。
日本語配列のフルサイズキーボードはレイアウトに無理がなく、右下の上下カーソルキーが細くなっている以外は問題ない。海外製Ultrabookの中には、日本語キーボードのレイアウトに難があるものも見られるが、この辺のローカライズがしっかりしているのはさすがHPだ。
キーの反発はやや軽めで、力を入れなくても楽に入力できる。キートップはふらつかずに安定して押すことが可能だ。強い力で入力するとキーボード中央部が少しへこむものの、通常は気にならないレベルといえる。総じて入力しやすい。
タッチパッドは左右のボタンを一体化した、いわゆるクリックパッドだ。パッドの下方を押し込むことで、左右のクリックが行える。タッチパッドの操作中に誤ってクリックさせないためか、ボタンはやや硬めだ。タッチパッドのサイズは100(横)×62(縦)ミリと広く、表面はスルスルと指の滑りがよい。外付けマウス利用時などは、タッチパッド左上のマークをダブルタップすることで、タッチパッドを無効にできる。
タッチパッドにはシナプティクスの多機能ドライバが導入されている。2本指を使った上下/左右のスクロール、画像の回転、拡大/縮小、3本指を使った進む/戻る、登録したアプリケーションの起動、4本指を使ったアプリケーション切り替えなどのマルチタッチジェスチャーを利用可能だ。
レビューの後編では、パフォーマンスやバッテリー駆動時間、ボディの発熱、騒音といったテストを中心にお届けする予定だ。
→・本日発売!:“ナナキュッパ”の13.3型Ultrabookは意外にスゴい――「HP Folio 13-1000」に迫る(後編)
→「HP Folio 13-1000」」をHP Directplusで購入する
モバイルに新たな快適性をお届けする、Ultrabook。価格は7万9800円(税込)〜
関連記事
- 本日発売!:“ナナキュッパ”の13.3型Ultrabookは意外にスゴい――「HP Folio 13-1000」に迫る(後編)
7万9800円という低価格が目を引く13.3型Ultrabook「HP Folio 13-1000」は、どこまで“使える”のか? パフォーマンス、バッテリー、発熱、騒音をじっくりテストした。 - 2012年PC春モデル:8万円を切る13.3型ワイドのUltrabook――「HP Folio 13」
日本HPが投入する“Ultrabook”は、13.3型ワイドのボディにCore i5と128GバイトSSDを搭載し、約9時間のバッテリー性能を実現。直販価格は7万9800円だ。 - 2012年PC春モデル:フルメタルボディが美しい15型ワイドノートPC――「HP ENVY15-3000」
高級感あふれる「ENVY」シリーズに15型モデルが登場した。近接センサーと連動して光るキーボードバックライトなど、使い心地を追求した機能が目を引く。 - 2012年PC春モデル:SSD+HDDで高速・大容量を実現した14型ワイドノート――「HP Pavilion dm4-3000」
ホームモバイル向けの14型ワイドモデルに新シリーズの「HP Pavilion dm4-3000」が登場。コンパクトなボディにデュアル構成のストレージや外付けグラフィックスなどを搭載する。 - 2012年PC春モデル:“リアル8コア”搭載の水冷ゲーミングモデルなど4機種――「HP Pavilion Desktop PC」
セパレート型デスクトップPCの「HP Pavilion Desktop PC」シリーズは、「h9」と「p6」がフルモデルチェンジ。最上位のh9は赤く光る水冷システムを採用した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.