ニュース
東芝、コンシューマー向け3.5インチHDDを製造へ Western Digitalから設備取得
東芝がデスクトップPC/コンシューマー機器向け3.5インチHDDに進出。Western Digitalから製造設備を取得する。
東芝は2月29日、米Western Digitalからコンシューマー向け3.5インチHDD製造設備の一部と取得すると発表した。デスクトップPCやレコーダーなどのコンシューマー向け3.5インチHDDをラインアップに加え、「HDD全分野の製品を提供することが可能になる」としている。
Western Digitalが所有するデスクトップPC/コンシューマー向け3.5インチHDD製造設備の一部と知的財産、サーバ向け「ニアライン」(アクセス頻度が比較的少ない大容量ストレージ)向けHDD製造設備の一部を取得する。
一方、東芝は2.5インチHDDを生産するタイの子会社をWestern Digitalに売却する。
東芝は2009年に富士通のHDD事業を買収し、サーバ向けHDDをラインアップに加えた。デスクトップPC/コンシューマー向け3.5インチHDDも手がけることでHDDをフルラインアップで提供するとともに、ニアライン向け製品の供給能力を拡大し、ストレージ事業を強化する方針だ。
HDD業界では、Western Digitalが日立グローバルストレージテクノロジーズを買収し、米Seagate Technologyは韓国Samsung ElectronicsからHDD事業を取得するなど、再編が進んでいる。
関連記事
- 日立HDD事業の買収で賭に出るWestern Digital、その狙いは
Western Digitalは日立GSTを買収し、世界のHDD市場の約50%を握ることになる。危険な賭に見えるが、Western Digitalは利益率の高い法人向け製品で勢力を伸ばすことができるだろう。 - 東芝、富士通のHDD事業を300億円で取得 「東芝ストレージデバイス」設立
東芝が富士通のHDD事業を取得する最終契約を締結した。譲渡価格は約300億円。新会社「東芝ストレージデバイス」で引き継ぐ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.