監視映像の暗部を補正する23型ワイド液晶ディスプレイ「DuraVision FDF2303W」:貴様みているなッ!
ナナオからセキュリティ市場向け液晶ディスプレイ「DuraVision FDF2303W」が登場。「Smart Insight」技術によって見えづらい暗部を自動補正してくれる。
暗部視認性向上技術を搭載したセキュリティ市場向けディスプレイ
ナナオは9月25日、23型ワイド液晶ディスプレイ「DuraVision FDF2303W」を発表、10月1日に発売する。直販のEIZOダイレクト販売価格は4万9800円。
DuraVision FDF2303Wは、1920×1080ドット表示に対応した23型ワイド液晶ディスプレイで、独自の暗部視認性向上技術を搭載しているのが特徴だ。「暗がりにいる敵が超見えて」しまうFPSゲーマー御用達のディスプレイ、「FORIS FS2333」の目玉機能である「Smart Insight」を搭載し、現実の監視カメラによる映像なども、人が見づらいエリアを自動的に判断して(画面の各ピクセルごとに)明暗処理を実行。これにより、通常のディスプレイでは認識しづらかった低階調部の情報も見やすく補正してくれるという。表示モードは、PC用の「sRGB」のほか、監視カメラ用の「Day」モードと、Night(モノクロ)モードに適した「Night」を切り替えられる。
このほか、動画の残像感を低減する「オーバードライブ回路」や映像を鮮明化する「Smart Resolution」、動的にバックライト制御を行うことでコントラスト比を5000:1まで拡張する「コントラスト拡張」、環境光に応じて画面の明るさを自動調節する「Auto EcoView」など、さまざまな技術が盛り込まれている。
液晶パネルには広い視野角を持つ(上下/左右178度)のIPSパネルを採用。表面は外光の映り込みを抑えるノングレア仕様で、輝度は250カンデラ/平方メートル、コントラスト比は標準1000:1、応答速度は7ms(中間階調域)となっている。映像入力はDVI-D(HDCP対応)、アナログRGB、HDMI×2の4系統。出力端子として、ラインアウトとヘッドフォンを搭載し、0.5ワット+0.5ワットのステレオスピーカーも内蔵する。
本体背面に壁掛け用のVESAマウント取り付け穴を装備。スイベル角は左右172度、チルト角は上下20度、60ミリの範囲で昇降機構も備える。本体サイズは、545(幅)×390(奥行き)×450〜200(高さ)ミリ、重量は約5.4キロ。
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