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これがPiledriverの威力だ!(いろんな意味で)──TrinityのCPUパワーを試すイマドキのイタモノ(3/3 ページ)

待って待って、ついにというようやくというか、自作PCユーザー向け“Trinity”が“正式”に登場する。BulldozerベースのCPUコアは、どんな実力を発揮する?

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移行コストに注意だが、FM2は1代では終わらない

 ベンチマークテストの結果でTrinityはLlanoをほとんどのテストで上回った。A10-5800Kは、現在最速のAPUであることに間違いはいない。統合するグラフィックスコアの性能向上とともに、APUという枠で見るとその性能は増したといえるだろう。アーキテクチャの変更は、個別のベンチマークテストの結果に反映していて、必ずしも有利に働くわけでなないが、総じて欠点が目立つものではない。スコアが伸ばせたのは、高くなった動作クロックがあってのことだろう。

 Ivy Bridge世代のCore i3に対しては、OpenCL関連に関して大きな優位性を持っている。しかし、OpenCLに特化したベンチマークテストでの結果で、一般的なアプリケーションにおける性能を反映したものとはいえない。APUの優位性を生かすアプリケーションという条件は、依然と外せない。特にAシリーズAPUの場合、低価格なプラットフォームへの搭載を想定しているだけに、ユーザー層が求める手頃なアプリケーションでOpenCL対応が進む必要がある。

 実売価格は、A10-5800Kが1万2980円前後、A8-5600Kが9980円前後といったところに落ち着きそうだ。なお、TDP 65ワットクラスのA10-5700(実売予想価格は1万2480円前後)、A8-5500(実売予想価格は9480円前後)も登場する。さらに、デュアルコアのA6-5400K(実売予想価格6480円前後)とA4-5300(実売予想価格4980円前後)もそろう。価格帯としては購入しやすいラインアップ構成だ。

 ただし、Trinityへの移行では、マザーボードの購入コストもかかる。それを加えた上で、予算と性能の兼ね合いで購入するかしないかを判断することになるだろう。

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