調査リポート
Windows 8搭載PCは伸び悩み? 11月のPC出荷台数、前年比8.8%減:10月よりも減少
JEITAが2012年11月度の国内PC出荷台数を発表。Windows 8搭載PCの需要が伸びず、前年同月比で約10%下回った。
電子情報技術産業協会(JEITA)は12月26日、2012年11月の国内PC出荷台数を発表した。出荷台数は前年同月比8.8%減の71万7000台。内訳は、デスクトップPCが前年同月比13.9%減の21万台、ノートPCが同6.5%減の50万7000台だ。
法人向けPCについては、買い換え需要が引き続き活発であったが、個人向けWindows 8搭載PCの需要が低調だったことが要因としている。セパレート型のデスクトップPC以外は、2012年10月よりも出荷台数が減少した。
出荷台数の減少に伴い、出荷金額も前年同月比で14.7%減少し509億円となった。このうちデスクトップPCが同21.4%減の149億円、ノートPCが同11.6%減の360億円だった。特に液晶一体型PC(オールインワン型)の減少が激しく、前年同月比では31.4%減となった。
統計に参加している企業は、アップルジャパン、NEC、ソニー、オンキヨー、セイコーエプソン、東芝、パナソニック、日立製作所、富士通、三菱電機インフォメーションテクノロジー、ユニットコム、レノボ・ジャパンの12社。デル、日本ヒューレット・パッカード、ASUSTeK、エイサーなどは含まれていない。
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