「最強NASにアレなHDDを突っ込んでみた」の巻:ゼロから始めるQNAP 第0.5回(2/2 ページ)
これは編集部から突然「QNAP」を与えられたNASビギナーが、悪戦苦闘しつつもNASマスターへの道を目指す、ひとりの男の物語である。え? HDDを買ったはいいけど認識しないって? 一体どういうことなんです……
管理用ツール「Qfinder」のダウンロードとインストール
次にブロードバンドルーターにQNAPを接続して電源を投入する。説明書によると最初に1回ビープ音が鳴り、その後数分してもう1回ビープ音がしたら起動が完了しているということらしいので、そうなるまで待機。その後、起動が完了してWindows 8からネットワークを見てみると、どうやらTS-119P IIには、あらかじめネットワーク名が割り当てられており、「NASC36183」というのがその名前のようだ。
無事、ネットワークに接続されていることが確認できたので、Windows 8側で管理用のツール「Qfinder」(QNAP Finder)をインストールすることにする。QNAPのWebサイトから、最新版「3.5.1.417」をダウンロードし、7zipの自己解凍式ファイルを解凍すると自動的にセットアップウィザードが起動する。
あとはウィザードに従っていくだけでインストールまで完了する。注意点は、Windows 8ではクイックランチショートカットは作成されないという点だ。また、デスクトップ上にアイコンを作る設定にしておかないと、面倒なスタートメニュー上から、このツールを呼び出さないといけなくなることに注意してほしい。
あ、れ? HDDが認識されない……
Qfinderの起動前にWindowsファイアウォールのブロック画面が出るので「アクセスを許可する」をクリックする。そうしないとネットワーク上のTurboNASを検索したり、設定画面を呼び出すことができなくなってしまう。この設定は1度だけ行っておけば、以降は聞かれることはなくなる。Qfinderを起動すると、初めての起動ということで「クイックセットアップウィザード」を起動するか聞かれるので「はい」をクリックする。
クイックセットアップウィザードが立ち上がって「OK」をクリックすると、Webブラウザが起動する。本来ならば、ここでHDDのフォーマットから始めることになるはずなのだが「ハードドライブを検出できません。ハードドライブを取り付けてください」というメッセージが表示されるだけで、一向に先に進めない状態に陥ってしまった。
何しろ購入したHDDはリファービッシュ品。初期不良かもしれないと思い、トレイから取り外して別のデスクトップPCに接続してみた。管理ツールの「ディスクの管理」で見てみるときちんと認識されている。試しに領域確保とNTFSでのフォーマットも試してみるがスムーズに領域確保とフォーマットができた。デバイスマネージャーでも認識されている。Windows上で利用するには何ら問題がなさそうだ。さらに念には念をと「CrystalDiskInfo5.3.1」を使って確認してみたが、やはりMARSHAL製の「MAL32000SA-W72」であると認識されている。
というわけで、初期不良の交換期限である1週間をとっくに過ぎてしまったこのリファービッシュHDDはデスクトップPC用にし、今度はきちんとしたメーカー製HDDで試すことにしよう。記念すべき第1回を飾れなかったのは残念だが、続きは次号で。それとHDDの代金は……あ、やっぱり自腹ですか。
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