Android版Googleマップの大幅アップデートが順次適用中 iOS版も間もなく
モバイル版のGoogleマップに、ナビ機能と地域情報サービスの強化が中心のアップデートが向こう数週間中にAndroidとiOSに適用される。
米Googleは7月10日(現地時間)、Android版Google Mapsの大幅アップデートを発表した。Google Playは既にアップデートされているが、全ユーザーに適用されるには向こう数週間かかるという。このアップデートはAndroid 4.0.3(コードネーム:Ice Cream Sandwich)以降が対象。
今回のアップデートは、年次会議「Google I/O 2013」で披露された新機能の多くを搭載する大規模なものだ。地域情報サービスとナビ機能の強化が中心となっている。また、2009年から提供してきた位置情報サービス「Google Latitude」がなくなる。
ナビ機能に事故情報とよりよい経路推奨機能が追加
ナビ機能で、経路上で事故などによる渋滞がある場合、事故のポイントが表示され、これをタップするとその事故の詳細が表示される。また、そうした事故が原因で通常の経路以外の方が目的地に早く到着できるとGoogle Mapsが判断した場合は、お勧めの経路が表示される。(この機能は提供地域が限定されるもようで、日本で提供されるかどうかは不明だ。)
タブレットに最適化された表示
タブレットの大画面向けに表示が最適化される。Android搭載タブレットとiPadで共通のデザイン刷新。
近場のショップやレストランを探すExplorer機能
位置情報を有効にして検索枠をタップすると、食べる、飲む、買う、遊ぶ、泊まるの5つのカテゴリが表示され、それぞれをタップするとそのカテゴリのお勧めの店が表示される。それぞれの店の詳細データは、画像やレビュー付きカード状になっている。
店のレビュー、クーポンの表示
上記の検索結果のカードや、地図上に表示される店をタップして表示されるカードに、Zagatや自分の友達による5段階評価の★が表示される。また、店がクーポン(Google Offers)を発行している場合、検索結果や地図上のマーカーをタップして表示される情報に青いタグが表示される。店の情報カードを開いてクーポンをタップすれば自分のGoogleアカウントにクーポンが保存され、利用できるようになる。Google Offersは本稿執筆現在、日本ではまだ提供されていない。
終了するサービス(Latitude、オフライン地図)
Google Latitudeは8月9日に終了する。iPhoneアプリも同日App Storeから削除される。詳細は別記事にまとめた。
2011年7月から提供されてきたAndroid向けのオフライン地図機能も終了とされているが、これは操作方法が変わり、保存したい地図を表示した状態で検索枠に「OK Maps」(日本語版の場合にどう入力するのかは今のところ不明)と入力することでその地図が後でオフラインで表示されるようになるようだ。
このアップデートでは「マイマップ」もサポートされないが、今後復活するという。同社はカスタム地図制作にはMaps Engine Liteを使うよう推奨している。
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