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「MeMO Pad HD7」は7型Androidタブレットの新スタンダードか?「Nexus 7」と徹底比較(1/2 ページ)

ASUSがCOMPUTEX TAIPEI 2013で発表した7型Androidタブレットがついに日本上陸。コストパフォーマンスは同社製の人気機種「Nexus 7」を超えるというが、本当なのか試してみた。

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ASUSから“コスパ抜群”の7型タブレットが登場

photo ASUSの7型Androidタブレット「MeMO Pad HD7」

 「Nexus 7」を超える“コスパ”の7型Androidタブレットがついに登場か――。

 ASUSTeK Computer(ASUS)の7型Androidタブレット「MeMO Pad HD7」は、7型ワイド液晶ディスプレイを搭載したAndroidタブレットの新モデルだ。同社がCOMPUTEX TAIPEI 2013で発表した製品であり、約1カ月遅れて日本国内での発売が決定した。

 ASUSの7型Androidタブレットといえば、Googleと共同開発したNexus 7が人気だが、本機はNexus 7にはない500万画素のアウトカメラやmicroSDカードスロットを備え、Nexus 7よりも軽くて安いということもあり、製品発表会では会場から大きな歓声が上がった。

 グローバルでは16Gバイトモデルの価格は149ドルだが、円安の影響もあってか、日本での想定実売価格は1万9800円前後(税込み)となった。価格面のインパクトはやや弱くなったものの、注目モデルであることは間違いない。Nexus 7と比較しつつ、性能や使い勝手を検証していこう。

本体はカジュアルなデザイン、Nexus 7にない500万画素のアウトカメラも

 本体サイズは、120.6(幅)×196.8(高さ)×10.8ミリ(厚さ)ミリで、Nexus 7(幅120×高さ198.5×厚さ10.45ミリ)とほぼ同じだ。重量の公称値は約302グラムだが、実測値は307グラムとやや重かった。それでもNexus 7より30グラムほど軽く、両者を手にすると違いがすぐ分かる。片手で持っても苦にならない重さだ。

 一方で背面カバーは大きく異なる。MeMO Pad HD7は樹脂を採用しており、光沢仕上げでつるつるとした手触りだが、指紋がつきやすいところは気になった。片手での握りやすさや質感は、背面全体に滑り止めのディンプル加工を施したNexus 7のほうが上といえる。

photophotophoto MeMO Pad HD7とNexus 7のサイズはほぼ同じだが(写真=左、中央、筆者撮影)、背面カバーは大きく異なる。MeMO Pad HD7は樹脂を採用しており光沢が強い。写真のスプラッシュ・レモンは蛍光色のカラーが目立ち、Nexus 10よりポップな印象を受ける(写真=右、筆者撮影)

 カラーバリエーションはベリーベリー・ブルーベリー(ブルー)、ミルキー・バニラ(ホワイト)、スプラッシュ・レモン(グリーン)、ファンキー・ストロベリー(ピンク)の4色を用意する。特にピンクやグリーンは光沢のある蛍光色を使っており、華やかなイメージを演出している。ボディの光沢を抑えたNexus 7とは印象が大きく異なり、本製品は女性や若年層をターゲットにしていることがうかがえる。

「MeMO Pad HD7」と「Nexus 7」のスペック比較
機種名 MeMO Pad HD7 Nexus 7
OS Android 4.2.1 Android 4.2.2
画面サイズ(解像度) 7型ワイド(1280×800ドット)
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) 約120.6×196.8×10.8ミリ 約120×198.5×10.45ミリ
重量(実測値) 307グラム 339グラム
CPU MediaTeck MTK8125 (クアッドコア1.2GHz) NVIDIA Tegra 3 (シングルコア1.4GHz/クアッドコア1.3GHz)
メモリ 1Gバイト
ストレージ 16Gバイト 16/32Gバイト
通信機能 IEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0 IEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0+EDR、NFC、3G機能
インタフェース USB 2.0(Micro USB)、SDHC対応microSDカードスロット、ヘッドフォン出力 USB 2.0(Micro USB)、ヘッドフォン出力
センサー GPS、電子コンパス、加速度センサー、磁気センサー GPS、電子コンパス、加速度センサー、磁気センサー、外光センサー
カメラ イン(約120万画素)、アウト(約500万画素) イン(約120万画素)
カラーバリエーション ホワイト、ブルー、グリーン、ピンク ブラック

 インタフェース類の内容や配置もやや異なる。縦位置で見て、電源ボタンと音量調整ボタンが右側面にある点は共通だが、MeMO Pad HD7は左側面にmicroSDカードスロットを搭載する。本体のストレージ容量が16Gバイトなので、microSDカードでストレージを拡張できるのはありがたい。欲を言えばSDXCに対応しているとなお心強かった。

 Micro USBとヘッドフォン出力の配置もNexus 7は下面中央であるのに対し、本機は上面右側となっている。通信機能はIEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0を利用可能で、センサー類はGPS、デジタルコンパス、加速度センサー、近接センサーを内蔵するなど一般的な7型タブレットとして不足のない仕様だ。Nexus 7が搭載しているNFCと外光センサーは非対応だ。

photophoto 上面にはMicro USBポートとヘッドフォン出力を配置する一方で(写真=左)、下面にインタフェース類はない(写真=右)
photophoto 左側面にはmicroSDカードスロットを(写真=左)、右側面には電源ボタンと音量調節ボタンを備える(写真=右)

 背面上部には500万画素のカメラがある。Android 4.xを搭載するような比較的新しい7型Androidタブレットにおいてはアウトカメラを搭載する機種が意外と少なく(MeMO Pad HD7はAndroid 4.2.1)、Nexus 7も非搭載だ。アウトカメラはオートフォーカスや1080pムービーの撮影に対応する。ディスプレイの上部にあるインカメラは120万画素だ。

 カメラアプリはシーン撮影やエフェクト機能などのメニューが豊富なので、写真にいろいろな効果をつけて遊べるのは楽しい。メインの音量を下げればシャッター音を消せるので、小動物を撮る、子どもの寝顔を撮るといった場面でも便利だ。

photophotophoto 背面上部に500万画素のリアカメラを備える(写真=左、中央)。評価機の重量は307グラムだった(写真=右)
photophotophoto カメラアプリはシーン撮影やエフェクト機能などメニューが豊富で使いやすい
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