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14型ボディにGTX 765Mを搭載――“宇宙最強”ゲーミングモバイル「ALIENWARE 14」カッコイイ!(2/2 ページ)

ゲーミングPCブランド「ALIENWARE」の14型モデルを試す。2年半ぶりに地球襲来だー。

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持ち運びが可能な14型ノートでも快適にゲームが楽しめる

 それではベンチマークテストでALIENWARE 14の性能を見ていこう。評価機の構成はALIENWARE 14(プレミアム)に相当するモデルだ。CPUにCore i7-4700MQ(2.4GHz/最大3.4GHz)を採用し、メモリが16Gバイト、ストレージが64GバイトSSDをキャッシュにして750GバイトHDDを組み合わせることにより大容量を確保している。光学ドライブはBlu-rayコンボドライブ(BD-ROM+コンボドライブ)、グラフィックスはGeForce GTX 765M(GDDR5 2Gバイト)。OSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)だ。

 スタンダードモデルは15万9980円から購入できるが、この場合はGPUがGeForce GT 750Mとゲーム向けのグレードではなくなってしまうので、PCゲーム用途を考えているのであれば、メモリ容量や光学ドライブを抑えたベースモデルからグラフィックスのみGeForce GTX 765M(+5775円)に変更するか、評価機のようなプレミアム以上のモデル(18万9980円)を選ぶことになるだろう。

最大3.4GHzで動作する。Hyper-Threadingにより8スレッド同時処理が可能だ(画面=左)。GPUにはNVIDIAの最新モバイル向けGPU「GeForce GTX 765M」を搭載する(画面=右)

 Windowsエクスペリエンスインデックスの結果は、CPUとメモリが7.6と最も高く、グラフィックスがともに7.3、プライマリハードディスクが5.9となった。プライマリハードディスクのスコアは、SSDをシステムドライブにした製品と比べるとふるわないが、本機では64GバイトのmSATA SSDをキャッシュとして利用するため、一度使ったアプリケーションは高速に起動できる。体感的にもそれほど遅いとは感じなかった。

 ゲーミングPCとして最も気になるのがグラフィックス性能だ。ここでは3DMark、3DMark 11、3DMark Vantageの各テストを実施し、ALIENWARE 14と同じGeForce GTX 765Mを搭載する13.3型ノートPC「NEXTGEAR-NOTE-i410SA1」と比較した(ただし評価機のALIENWARE 14は英語版でOSも異なるため参考程度に見てほしい。

型番 ALIENWARE 14 NEXTGEAR-NOTE-i410SA1
CPU Core i7-4700MQ(2.4GHz/最大3.4GHz) Core i7-4700MQ(2.4GHz/最大3.4GHz)
メモリ 16GB 8GB
ストレージ 64GB SSD(キャッシュ)+750GB HDD 128GバイトSSD+1TB HDD
グラフィックス GeForce GTX 765M(2GB) GeForce GTX 765M(2GB)
光学ドライブ Blu-rayコンボ なし
OS 64ビット版Windows 7 64ビット版Windows 8
価格 18万9980円 13万9860円

 結果を見ると、負荷の低い内容ではほぼALIENWARE 14がNEXTGEAR-NOTE-i410SA1を上回る一方、高負荷のテスト内容では立場が逆転している。GraphicsスコアはNEXTGEAR-NOTE-i410SA1が比較的高く、PhysicsではALIENWARE 14が高めのスコアを出す傾向にあるようだ。もっとも、全体としてみれば大きな差はなく、総じてGTX 780を搭載するようなハイエンドゲーミングノートPCに比べると1段低い性能ではあるが、ゲーミングPCを名乗るのに十分な性能は持っている、といったところ。

3DMarkの結果

3DMark 11の結果

3DMark Vantageの結果

 ゲームベンチでは、FINAL FANTSY XIVベンチマークワールド編、ストリートファイターIVベンチマーク(1280×720ドット)、MHFベンチマーク【絆】(1280×720)を試した。こちらの結果もALIENWARE 14とNEXTGEAR-NOTE-i410SA1の間にそれほど大きな差は見られないが、FINAL FANTSY ワールド編ではALIENWARE 14がすべての設定で上回った。もっとも、その差もわずかで、ともに1920×1080ドットの標準品質で「非常に快適」、1920×1080ドットの最高品質でも「快適」となっている。いずれにしても3Dゲームを楽しめるポテンシャルを備えているといえるだろう。

FINAL FANTSY XIVベンチマークワールド編(画面=左)、ストリートファイターIVベンチマーク(画面=中央)、MHFベンチマーク【絆】(画面=右)

 14型サイズのボディに最新世代のシステムを詰め込み、“宇宙最強”のモバイルゲーミングギアをうたうALIENWARE 14だが、日本国内ではG-Tuneが13.3型サイズのNEXTGEAR-NOTE-i410シリーズを投入している。ストレージ構成や光学ドライブの有無という違いはあるものの、システム性能だけで価格を比較すると、NEXTGEAR-NOTE-i410SA1の13万9860円に対し、ALIENWARE 14のスタンダードモデルからGeForce GTX 765Mに変更した構成で16万5755円と、コストパフォーマンスではやや分が悪い。

 だが、単なる性能だけではない部分――ALIENWAREの卓越したデザインが放つプレミア感に価値を見いだせるなら、そもそもほかの製品を並べて比べることが間違っているのかもしれない。一言でいえば、一目惚れした人が購入するべき製品なのだ。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

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