「Windows 8.1」は、“これまで”と“これから”を両立──次期バージョンも「Rapid Release」へ:Windows 8.1製品説明会
「Modern UI」に賛否あるWindows 8だが、決して使いにくくするよう設計したわけではない。ただ、先を見すぎていた部分があるかもしれない。Windows 8.1の細かい機能変更の意図、そして8.1以降も短期計画でアップデートを行う方針を明らかにした。
「Windows 8.1」は、“これまで”と“これから”を両立する考え方に
日本マイクロソフトは10月11日、2013年10月18日(Windows 8ユーザー向けアップデート提供は日本時間10月17日21時より開始)にリリースを控えたWindowsの次期バージョン「Windows 8.1」の製品事前説明会を実施。日本マイクロソフト業務執行役員 Windows本部の藤本恭史本部長が改めて「Windows 8.1は何が変わるのか」を説明した。
個人向け機器は、今後「モバイル化」にシフトする。個人向けIT機器(デスクトップPC、ノートPC、タブレット、スマートフォン)の全世界利用台数は2013年度の約15億台規模から2016年度は20億台規模に達すると予測されるが、その伸びの大部分はタブレットとスマートフォンが占めるとみられており、現在は分けられている「PC」と「タブレット」という概念はなくなっていく──。このように今後、機器の形や使い方が変わったとしてもWindowsが対応できるよう改革すべく開発したのがWindows 8であり、そのユーザーの声をフィードバックし機能を追加/刷新するのがWindows 8.1である。
Windows 8は2012年10月26日リリース。登場11カ月で次バージョンが登場することになる。今後Windowsは、2013年7月にMicrosoftのスティーブ・バルマーCEOが発表した「One Microsoft」戦略の一環で「Rapid Release」を行う計画だ。
One Microsoft戦略はWindowsやOfficeなど製品ごとに分かれていた事業部を1つにまとめ、「デバイスとサービス」を中心としたビジネス展開のための大規模な組織改編を行う計画。Windowsは「個人ユーザーが求める機器と体験」「企業が求めるエンタープライズクラスのソリューション」の両面を拡充させるビジョンを掲げるが、“Rapid Release”の考えは現時点のニーズをすぐカバーするために取り組む施策だという。
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