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Shuttleの「DS81」で知る「ベアボーンの組み立ては簡単だ!」最新PC速攻レビュー(2/2 ページ)

みんなー! コンパクトなベアボーンでも全然簡単だから、一緒に作ろー!

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Shuttleベアボーンだからコンパクトなのに組み込み簡単

 デスクトップPCなのにコンパクトで省スペース、かつ、多種多彩なインタフェースを利用可能。そして、自分でパーツ構成を選んでコストを抑制できると、いいことづくめのベアボーンPCだが、ハードルとなるのが「自分でパーツを用意して自分で組み込む」ことだろう。特にケースの工作精度が低く、また、ケース内部のレイアウトに工夫がないベアボーンPCの場合、コンパクトになると組み込み工作がとても面倒になる。

 しかし、Shuttleは、コンパクトベアボーンPCの経験が長くデザインノウハウも豊富なだけに、内部のレイアウトも工夫しており、また、ケースの工作精度も高いので、「ねじ穴が微妙に合わなくてどうする?」とか、「電源ケーブルやSerial ATAケーブルの取り回しがなんか無理」ということがなく、いたって簡単に組み込み作業ができる。

 そこで、ここでは「いや、私、パーツなんて怖くて組み込んだことありません」という人や、「コンパクトなベアボーンってパーツの組み込みがあるから面倒」と誤解している人のために、DS81で実際にパーツを組み込む作業を写真で紹介しよう。

というわけで、DS81とそこに組み込むCPUとメモリ、データストレージのSSDを並べてみよう

CPUは、「Core i7-4770S」(3.1GHz、キャッシュ8Mバイト、TDP65ワット)。リテールクーラーユニットが付属するもののDS81で利用しない(写真=左)。メモリはSanMax Technologyの「SMD-N8G28」で、DDR3-1600対応の4Gバイトメモリを2枚セットにしたパッケージだ(写真=中央)。データストレージには、Intel SSD 530 120Gバイトを組み込んでみる(写真=右)

背面にある2つのネジを外すと(写真=左)カバーが外れる(写真=中央)。中央の“仕切り”の端を止めるネジを外すとこれも取れる(写真=右)。ここには後でSSDを固定する

銀色の金属にファンが2つ付いた部品がDS81に付属するCPUクーラーユニットだ。4つあるネジを“対角”に向き合う順に少しずつゆるめて外す(写真=左)。CPUクーラーユニットを外すとCPUソケットとチップセットヒートシンクが顔を出す(写真=中央)。CPUクーラーのジャケット部分には銅製ヒートパイプを組み込んでいる

CPUをソケットにセットしてレバーを押し下げて固定したら(写真=左)、CPUの上面とCPUクーラーユニットの底面に伝熱グリスを“ポツポツ”とつけて(写真=中央)、CPUクーラーユニットを載せてネジで固定する。このときも対角に向き合う順に少しずつ締めていく。このとき、CPUクーラーユニットの電源コードをマザーボードの電源ピンに差すのを忘れてしまうので注意(写真=右)

メモリは金属分のコネクタが並ぶ辺の“切り欠き”とメモリスロットの“凸部”を合わせて(写真=左)、斜めに差し込んでから固定する金具に向かってぐいっと押す(写真=右)

最後は、2.5インチデバイス対応シャドウベイにSSD(または、2.5インチHDD)を取り付けて(写真=左)、Serial ATAケーブルと電源コードをコネクタの向きを合わせて差し(写真=中央)、ボディに固定すれば組み立て完成(写真=右)


 このような感じで、ShuttleのDS81なら、工作精度が高いボディと組み立てやすいレイアウトのおかげで、コンパクトなベアボーンPCであっても、パーツの組み立てはとても簡単だ。内部にデータストレージとして2.5インチデバイスを1基しか搭載できず、拡張スロットがないものの、豊富なUSBを使っていくらでもデバイスは拡張できる。また、入手性はあまりよろしくないものの、マザーボードには2基のMini PCIExpressスロットも用意しているので、それに対応した機能拡張も可能だ。

 オンラインストレージサービスの普及で、複数のデバイスを使い分けることも簡単になってきた。また、タブレットの普及でインタフェースの制限は厳しいものの軽量でバッテリー駆動時間が長いモバイルデバイスも増えてきた。その分、オフィスや自分のうちに戻ってきたときは、母艦となるデスクトップPCという使い方も実用性の高い組み合わせとなっている。

 ShuttleのDS81は、そういう使い方に気が付いた「ちょっと先行くユーザー」にとって、有力な選択肢となるベアボーンPCといえるだろう。

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