発売直前! 「Core i7-4790K」速攻レビュー:取り急ぎ、Devil's CanyonでPCMark 8を(2/2 ページ)
“Devil's Canyon”こと「Core i7-4790K」は、まもなく発売。ここでは、Devil's Canyonの特徴を整理して、その実力を速報として紹介する。
「新素材のポリマー」でオーバークロック性能は変わるか?
このように、Core i7-4790Kは、CPU側のクロックを大幅に引き上げ、でも、TDPはさほど変わらない。これを可能にしているのがサーマルインタフェース(Thermal Interface TIM)の新しい素材だ。CPUダイとヒートスプレッダの接合方法は、“Sandy Bridge”世代のハンダによる接合から、“Ivy Bridge”世代でグリスによる接合に変更している。
このグリスの熱伝導性能が“普通”だったことで、Core i7-3770Kのオーバークロック性能も「普通」にとどまった。“Haswell”世代も同様で、Core i7-4770Kも“普通”のグリスを使っている。しかし、“Devil's Canyon”世代のKモデルでは、TIM素材に「新素材のポリマー」を採用して熱伝導率を高めてきた。このおかげで動作クロックを大幅に引き上げたわりにTDPの上昇を抑えることができたという。
TIM素材の変更は、倍率ロックなしの「K」モデルで行うオーバークロックで真価を発揮するはずだ。インテルもCOMPUTEX TAIPEI 2014でオーバークロックイベントを開催した。後日掲載する予定のベンチマークテストレビュー“本編”でも、評価用のCore i7-4790Kを使ってオーバークロック性能を検証する予定だ。
取り急ぎ、PCMark 8で性能をチェックしてみようか
Core i7-4790Kの性能評価では、まずは速報値としてPCMark 8を計測したスコアを紹介しておく。そのほかのベンチマークテストで測定した値を用いた検証は、後日掲載する予定だ。
CPU以外の検証構成は、マザーボードがASRockの「Z97 Extreme 6」(Intel Z97 Express)、メモリは「CFD Elixir W3U1600HQ-8G」(DDR3-1600、8Gバイト×2)、グラフィックスは統合グラフィックス機能を用い、SSDは「OCZ Vector 150 VTR150-25SAT3-120G」(128Gバイト)、電源ユニットは恵安の「BULL-MAX PLATINUM KT-AP550AXP」(80PLUS Platinum、550ワット)、OSは64ビット版 Windows 8.1 Updateとした。
スコアは、Homeが3326、Creativeが4084、Workが4360。Core i7-4770Kに500MHz上乗せしたCPUとしては妥当なところだろう。特にWorkのスコアが高いのは、CPU側の性能が上がった影響が大きく、一方で、HomeやCreativeがWorkと比べて低い傾向は、統合グラフィックス機能は変更ないためと考えられる。
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